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神様なんかくそくらえのマのレビュー・感想・評価

神様なんかくそくらえ(2014年製作の映画)
4.8
16:9の比率にミチミチに映る顔、顔と顔。
冨田勲の"月の光"が流れるシーンや花火で明確になるけど、サフディ兄弟はニューヨークを通してSF映画を撮ってる この"SF"描写は作品を重ねる毎にどんどんあからさまになっていく... 町を愛する 地べたにへたり込む人々を愛する サブディ兄弟の作品には通底した心構えがある。

Uncut Gemsもそうだったように、何を通して宇宙(がモチーフの世界)と繋がるか、本当に世界と繋がっている人々は誰なのか どの作品を見ても一貫してる。「宇宙」は比喩とかじゃなくてそのまんま出てくるし。バスのシーンはまさに、全員が他人の顔を確認しながらも、弱者に対しては見て見ぬふりをするこの社会に怒りをぶつける 鋭く痛い描写 だと思う。

兎に角スゴい、オープニングだけでもえげつない
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