Shelby

神様なんかくそくらえのShelbyのレビュー・感想・評価

神様なんかくそくらえ(2014年製作の映画)
3.3
愛するケイレブ・ランドリー・ジョーンズが出演しているとのことで、彼目当てで鑑賞。シンセサイザーの音楽が印象的だった。

しかし、重たい。これが実話だと言うからまた辛い。しかもケイレブ・ランドリー・ジョーンズが演じるダメダメ彼氏のイリアは実際に2015年に亡くなっているとのこと。
よく、サクセスストーリーやシンデレラストーリーなんかが映画にされて人気を集めるけれども、今作は全くの真逆。
主演を務めるアリエル自身の今までの生い立ちが描かれている。淡々と今を切り取っているだけのため、こんなにも荒廃的で鬱屈した日々を見せつけられたのは初めてだ。続編が発表されたトレインスポッティングなんて、内容的にまだ可愛いほうだと思えてしまった。

日本には馴染みがないドラッグ文化。正直映画の中だから、こんなもんなのかとしか思えないけれど、これが日常的に目の前で行われているなんて想像もできない。
薬漬けになり、共依存によって日々を生き続けている二人。物を盗み、それをまた売り、その日暮らしの金しか持たない。
良くも悪くも、2人して餓鬼すぎるという感想しか持てなかった。

アメリカの暗い部分を垣間見た気がする。
Shelby

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