みずきち

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのみずきちのレビュー・感想・評価

4.5
1作目は超えないだろうとあまり期待していなかったがとても面白かった。容易に期待を超えたし続編の5までがとても楽しみになった。
①圧倒的な世界観
製作陣の徹底的な世界観作りのおかげで、パンドラの自然や慣習描写は観ているだけで面白い。海の世界も加わってその奥行きがさらに広がっており、とても綺麗だった。
②次世代描写
スターウォーズシリーズのように、数世代に渡る物語にしていくのがよくわかる構成だった。サリーの息子世代たちのアイデンティティの芽生えが描かれていたので、自作はもう次世代が主役となっていくだろう。大佐はいずれ仲間になりそうな気がするが、スパイダーが代わりに闇堕ちしそう。
③自然破壊する人間
トゥルクンはじめ海洋生物たちが、けなげでとても可愛らしい。その対比としてトゥルクン漁の痛々しさが強調されるが本当に観ていて辛くなる。しかも採取するのは、お金の元となるごくわずかな脳の髄液…その後はあの巨体をあますことなくかつようするでもなくすぐ海に放棄してしまう始末。現代社会に存在する自然破壊も似たような構図だろうなと考えてしまって気が重くなった。

約3時間半と気が遠くなる長さで、最後30分まではトイレで席を立つ人が大勢。
海の世界すごーい!描写がかなり長くしんどいが、ラスト30分の鮮やかは必見。
みずきち

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