Yukinobe

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのYukinobeのレビュー・感想・評価

4.0
わたし、多分『アバター』大好きなんですよ。というか、ジェームズ・キャメロンが大好きなんですよ。なので、かなり贔屓目に見ていると思います。

前作『アバター』ですが、物語はシンプル、その世界への没入感をとことん追求した作品で、正直ちょっと不満でした。面白いし、何度もみれる作品なんだけど、なんだろう、この物足りなさは……。これが全世界27億ドル(現28億ドル)……?と疑問に感じたほどです。

それから続編の話があがり、続編とかいる?と疑問に感じながら待つこと何年? かなりの月日を経てようやく、13年ぶりにやって来たのが今作なので、なんだかんだで期待をしていたようです。
そして、その期待は裏切られませんでした。
わたし、かなり『アバター2』好きです……!
映画公開直前、アメリカの批評家が「ジェームズ・キャメロンを信じろ」とレビューしてましたが、まさにその通り。
『エイリアン2』『ターミネータ2』と、続編を見事に作り上げる監督こそジェームズ・キャメロンなのでした。

今回も物語はすっごくシンプル。多分、短いあらすじ作るのにそれほど苦労はしないであろう内容です。
だけど、3時間の尺を飽きることなく、そして手に汗握る勢いで、涙腺を揺さぶられる勢いで観ることができる。
さて、なぜなのか……。
恐らくですけど、ジェームズ・キャメロンって構成と見せ方が物凄く上手なんだと思います。
シンプルな物語にいかに的確に要素を足していくか、それを壮大に見せるか、がとにかく上手い。今回もお話の真ん中くらいはずっと「ナショナル・ジオグラフィック イン パンドラ」みたいな感じです。単純に考えるともっとパパっと済ませりゃいいじゃんとも思えるところなんですが、そうはしない。きちんと尺を割いて丁寧に描写する。そうすることで、何が生まれるのかは、もう明確ですね。

しかし、次回作が2024年12月、2028年12月の『5』まで予定されてますけど、毎回フォールドを新しくしてその文化や自然を紹介するならちょっと辛いなーと感じつつ、そうはならないでしょうから、期待して自作を待ちますー。
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