椋太

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターの椋太のレビュー・感想・評価

3.5
エスカレーターを下りながら作品世界を反芻する。鬱蒼として生命の呼吸に満ちた森の世界から海の世界へ。緑を踏みしめ光の海を泳いだ。風や水が身体を突き抜け仲間の鼓動が聞こえる。建物を出ると、目の前に広がる東京。あぁ、俺はまだここにいるんだ。

物語も悪くない。3時間は足らんな。と物足りなさは感じてしまったが、それはもっともっと語ってほしいという期待の高まりだった。しかしやはり、自然の美しさが段違い。いざ私が作品世界に入れば速攻で死ぬし、小さな心では非文明人の意地悪さにしか触れられず、仲良くなることもかなわない。でも憧れるなぁ。と上述の想いを繰り返す。とてもリアルに感じて、世界の何処かにあるのでは。と思うほど。そんな可能性が心を温めてくれたので、今日はゆっくり眠れます。夢の中で彼らと飛べますように。
椋太

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