モカちゃま

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのモカちゃまのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

前作に比べると、人物の心情変化や成長過程にフォーカスしていると言うより、アクション要素が強めだった。

何度もサリーが「父親の役目は家族を守ること」と発言していることから家族愛がテーマになっていることがわかるが、ならばもう少ししっかりと家族の絆や一人一人の人物にフォーカスして欲しかった。

また、違和感を感じる場面が多々あった。まず1つは、パヤカンに対しての海の部族の誤解についてである。

せっかくパヤカンの悲しい過去やパヤカン視点での描写を丁寧に描いていたにも関わらず、結局誤解が解けたと明確にわかるようにする描写はなかった。
パヤカン自身は、最後の戦いの場面で命懸けで先陣を切ったところから、海の部族や、自分のクジラの仲間とも打ち解けたいと思っているのではないかと感じられるところからも、もう少し最後までパヤカンと海の部族たちとの関わり方の変化を見たかった。

2つ目の違和感を感じた場面は、クジラを狩る場面でのみアジア人が起用されている点である。クジラに実際にバルーンを命中させる場面でだけアジア人を登場させている点は、日本の捕鯨船をイメージしているとも考えられるが、少し違和感を感じてしまった。

また心に残るのは、長男ネテヤムの死についてである。自分の命と引き換えにスパイダーを助けたのに、結局スパイダーがクオリッチ大佐を助けており、何のためにネテヤムは死んだのだろう。あまりに可哀想である。

ロアクがネテヤムの死を受けて、どう感じたのか、心情変化と成長が続編で描かれることに期待したい。
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