しばいぬたろう

スピーシーズ/種の起源のしばいぬたろうのネタバレレビュー・内容・結末

スピーシーズ/種の起源(1995年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

『スピーシーズ/種の起源』('95)
Species / アメリカ合衆国 / 英語

出演陣も良く、ちゃんと真面目に作っているSFサスペンス映画なのに、昨今ではほぼネタ扱いされている悲しき作品。
つまりはナターシャ・ヘンストリッジが適役であり、体を張り過ぎた故なのだろう。
二作目を作る段階にこの方向性にすることを決めたのか、はたまた、二作目を作ったせいで方向性が決まったのか。


宇宙人と人間の遺伝子を持つ少女シルが研究所から脱走した。
シルの成長速度は速く、あっという間に美女に変貌。
子孫を残すべく、男を探しに夜の町へと繰り出す。
研究所の所長は事態を重く受け止め、各分野のエキスパートを集め、シルの捜索・抹殺を計画する。


シルの少女時代を演じた女優がミシェル・ウィリアムズに似ていると思ったら、まさかのご本人様。
大人のシルを演じたナターシャ・ヘンストリッジは、他の作品に出ても、同じようなお色気系ばかりで気の毒ではあるが、他のお色気系女優と差別化できそうにないから、本作で売れてよかったのかもしれない。

先述したとおり、出演陣はかなり豪華。
また、あちこち移動するため、舞台は壮大に感じる。
殺し描写もしっかりしており、手が込んでいる作品には違いない。
しかし内容は、雄を探すエイリアンと、エイリアン抹殺を目指す研究者たちと単純明快。
無駄に哲学的な展開を入れたりしないし、個人的には単純明快さが好み。

物語展開も良いし、ナターシャ・ヘンストリッジは美人だし、本作単体は普通に面白い。
しかし、お色気系映画で有名なため、避けられがち。勿体ない。
個人的には普通に面白いと思うから、一見の価値はあるのではなかろうか、と思うけど。
しばいぬたろう

しばいぬたろう