住処

グッドナイト・マミーの住処のネタバレレビュー・内容・結末

グッドナイト・マミー(2014年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

蒼い湖、生い茂るトウモロコシ畑、建築の美しい一軒家、そして双子の少年と整形手術後の母親。

出てくる要素も少ないので状況の想像が容易いとはいえ、母親の素顔がわからない状態から始まるのは不穏感が有りだいぶよかった。こういうの好き、という雑な感想。

序盤でルーカスが実は亡くなっておりイマジナリーフレンドということは明確にわかる、が、それを前提としたあらゆるきついシーンだろうからそれ自体オチとは言えない。

拷問シーンが目立つ映画ではあるが、エリアスの精神的にダメになっていく、またはなった姿が総じて辛かった。彼がたびたび虫が登場する夢を見ているが、精神分析学的に言えば、夢に虫が大量に出てくるのはストレスや疲労を意味するので、エリアスが無意識にルーカスの死を受け入れられず、現実と願望の狭間で彷徨い続けて疲れ果てているのが見受けられる。

母親なのかどうか、双子の存在について、以外に何かがあるのか…ドキドキ…と思っていたら特になく、結果締まりがない印象にはなってしまった。けれど最後の最後で「3人それぞれが願う3人」で揃うことができてよかった。バッドエンドではないと思う。

あとこの年齢でこんな拷問のレパートリー持ってるのはすごい。
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