都会であれ田舎であれ、どこか壁一枚隔てたところに「壊れた人間」「歪んだ空間」が存在していて、そういう感覚はすごく恐ろしいし不気味だ。当たり前のように盗撮・盗聴をし、人を殺し、人肉を食う(食わせる)。あと冷蔵庫を開け「肉、足りるかなぁ」とポツリと呟くあの言い方!圧倒的な悪の存在感に震える。
人間だけでなく姉妹の住むあのマンション、すごく怖い。先の見えない階段と、誰も乗っていないのに開く自動ドア。当たり前のように、人気を感じない冷たさ。
これをカナザワ映画祭で観て、ホテルに戻るとつまらぬ時代越し特集番組よ。塵と化せ!