さわら

騙し絵の牙のさわらのレビュー・感想・評価

騙し絵の牙(2021年製作の映画)
4.5
カルチャー誌と文芸誌という出版社カーストを“階層”で描く。文芸誌を追い出された新人編集者は、涙ながらに螺旋階段を下る。
下の階層の人間が最上階の社長室を突き抜け屋上に登ったとき、あぁこれは吉田大八的屋上映画なのだと痺れた。不在が生まれたときの緊張感や違和感といった波紋。かなり『桐島、部活やめるってよ』らしさを感じた。

総じて面白い。LITEの音楽もかっこいい。好き。最高。