このレビューはネタバレを含みます
トム・ハンクス主演の実話の映画化ってたくさんあるけど、これはかなり好きな方。
充実した142分だった。
パブでCIAに頼み事をされるシーンで、頭が切れる人なんだなって事はわかったけど、あんな交渉にまで発展するとは!
ドノヴァンの頭の中はどうなっているんだろう?
双方のメリットを粘り強く訴える様子は、理解力の乏しい私でもついていけたので、ストーリーに入り込むことが出来た。
ドノヴァンに憑依して、ギリギリの交渉を成功させる自分に酔いしれてみたくなった。
家に帰ったドノヴァンが急に『どこにでもいるお父さん』みたいにベッドに倒れ込んじゃうシーンも人間味があって好き。
主演がトム・ハンクスで良かったって思えるワンシーンだった。
電車の車窓から見えた、フェンスを乗り越えて遊ぶ少年達の姿は、監督がスティーヴン・スピルバーグで良かったと思えるラストシーンだった。