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クレイジー・ドライブのとぽとぽのレビュー・感想・評価

クレイジー・ドライブ(2014年製作の映画)
3.5
"Own the space, I am a Firestarter."ハリウッド的食物繊維で実に頭おかしい。もうメチャクチャ破天荒、けど自信と強気って大事!役者の夢に破れたハリウッドのリムジン運転手ストレッチ本名ケビンの人生を建て直すためのヘンテコで散々な一日。そして色んな連中から煽られケツ叩かれてはどんどん首が回らないように、三つ巴どころじゃない?という点で、本作を実際見る前は『フォーリング・ダウン』ぽいポスタービジュアルだなと思っていたけど色んな意味で案外遠くなかったかも。監督ジョー・カーナハン×主演パトリック・ウィルソンに、クリス・パインが変人セレブ風演技でポイントを稼いでいる。パトリック・ウィルソンが彼の出演作史上(恐らく)最も走っている作品でもある、運動量!他にもジェシカ・アルバやジェームズ・バッジ・デールといった色んなスターたちが代わる代わる次々に出てきてはコントみたいに勘違いが起きたり、主人公がその場を凌ぐためにドスを効かせたりで物語は思いもよらぬ方向へ転がっていく。ここぞとばかりに気を効かせた風のモノローグ過多な点は好き嫌い分かれそう、実際少し安易に感じるし。けどそれが本作の演出と相俟った独特でケバケバしい高カロリーな空気を作っているのもまた事実。クレイジーにコミカル、流石は『スモーキンエース』の監督といった感じでハリウッドの変人奇人な面を感じる。過剰にパキッとし過ぎた映像然り基本この監督の世界観・空気感(基本ラリってる感じ)はそこまで大好きってほどでもないんだけど、色んなクレイジーな見せ場が相次ぐ仕掛けが満載。肝が据わっていてハッタリ噛ませる奴じゃないと。オチは見え見えだけど選曲もあわさってやっぱり抗えなくてズルいくらい気持ちいいので幸せな気分で見終われますよ。着地する所は案外ピュアネスでボク好み。にしてもナブスターって何だよ、車止められるとかスゲー!

"Fuck me. I hate my life." No momey. No power. No woman.
顧客第一
「宿命も信じない、運命だけを信じる」今日シャベルを置く
「欲望を丸出しにしろ」
"Punk Ass Motherfucker"
「カールが現れるときは俺が弱っている時だ」
「全てはタイミングだ」
「空間を支配しろ」
She destroied me.
「意味の無い人生を生きるか」「人生は計画通りにはいかない」Live and learn.
「指名手配されてるのよ」「カロスの仕事をして人生を再始動する」
「セリフはよかったぞ、いい演技だった」
「大変な夜だった」「ストレッチ、俺たちの旅も終わりだな」「お前が騙されるのは卑屈な男だからさ」
「今までの人生がこの瞬間に通じてる」炎に包まれろ
「昨夜まで宿命を信じなかった」「全てに理由がある、受け入れろ」幸運を
「プロになれ、役者の」「今夜リムジンに乗るときはおれは後部座席だ」
「運や偶然や宿命の物語が好きだって?」→ぼくも仕事は眼鏡なのですごくわかる
TOMATOMETER86 AUDIENCE63
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