一本とられましたな!と言ってしまうと簡単ですが、ちょっとワナワナ震えてしまう位の衝撃。
まず台詞がなく、登場人物も笑ったり泣いたりしない。
時代背景も設定の場所もわからない。
少女が美しすぎる。
全ては謎のまま。
だからといってもろにミステリーチックな流れでもない。
1シーンが全て美しくて、
ただただフォトジェニック。
うっとりしながらも、言葉がなくても映画として成立することに終始戸惑いと感動でいっぱい。
1つ1つ余韻を楽しみながら、そんな余韻も計算しつくされていて、意図的なサイレント映画とも違う、新しい形の映画と出会えました。
私たちは普段言葉で説明したり弁解したりしすぎなんだろう。
96分間引き込まれっぱなしでした。
映画が終わり解放された後も、茫然自失。
観た人だけにはきっとこの感情がわかるだろうと思いたい。
2017/3/25