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スリーピング・ボイス 沈黙の叫びのchipのレビュー・感想・評価

3.6
フランコ将軍という名前だけは知っていたが…
スペイン内戦については何も知らなかった。
本当に映画で知る世界の歴史がなんと多いことか!

1930年代に年に起こったスペイン内戦の終結後のこと…
フランコ独裁政権となり、人民戦線側の人々は徹底的に弾圧されてたという事実…
警察につかまり、裁判らしい裁判も受けられず、死刑にされる人たち。
その刑務所に収監されていた妊婦オルテンシアと、彼女の妹ペピータ、
ふたりを中心に進むストーリーでした。
共産主義の夫を助けたと拘束されているオルテンシア。
夫と姉の橋渡しをするペピータ…
正体がいつばれるかとドキドキだった。。
拷問シーンや、銃で一斉に撃つ死刑シーンもショックだったけれど…
教会のシスターたちが刑務所の監視役で…
生まれた赤ちゃんの洗礼を、母親に迫るシーンは怖かった、シスターたちが怖かった。
宗教の違い、あまり日本では考えないけれど、
これは絶対に譲れないところなのでしょう…
たとえ死と引き換えにしても。。。

終始暗いムードが漂う中
希望の光が見えたラストが良かった。
姉の夫の連絡係と恋に落ちたペピータは、長い間彼の帰りを待ち続け…
ついに。。。良かった!
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