タクマ

女バトルコップのタクマのレビュー・感想・評価

女バトルコップ(1990年製作の映画)
3.4
見たで。
自らに瀕死の重症を負わせ恋人を死に追いやった国際犯罪組織に復讐を誓うテニスプレイヤーのかおるはサイボーグの体を持った女バトルコップに生まれ変わる。
前々からタイトル名だけは知ってた作品。今は見られへんのかなあって思ってたら普通に行きつけのTSUTAYAにあったので今回初鑑賞しました。
作品の内容や設定は「ロボコップ」に近いけどこっちは厳密に言うと警察官じゃないのね…戦闘力的にけして化物じみた能力をしてない部分はヒーロー物としての緊迫感を作る上でナイスだが特撮面としての魅力はともかく映画としての面白さになってくると正直微妙ではある。戦闘場面の一つ一つを切り取ってもアクション映画としての爽快感があまり感じられないのが痛いし良かれ悪かれ娯楽映画としての王道的パターンがこのタイプの映画としての面白さを殺してしまってるもどかしさもある。
が、当時の特撮ヒーロー作品の関係者達が海外の映画に影響を受けて「俺達もああいうヒーロー物を作りたい」と言う魂を結集させて作ったと思うとなんだかんだで熱い映画やなあと思う。翌年に「ゼイラム」が公開されたのを考えると作られるのが早すぎたのかな?とも。井口昇監督辺りがリメイクしたらどうなるのか今となっては見てみたい映画です。これが後々のメタルヒーローにも影響を与えたんやな。
因みに悪のボスを演じているのは若き日の佐野史郎。出番は少ないですが「ずっとあなたが好きだった」でみせたヤバい奴の片鱗をここでも見せてくれてます。
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