つるばみ色の秋津凡夫

花とアリス殺人事件のつるばみ色の秋津凡夫のレビュー・感想・評価

花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)
1.0
阿保の華

兎に角、画面が退屈でありアニメーションで表現する意図が分からない。
キャラクターの仕草や表情、声の演技からも秀でた点を見出せなかった。

そんなやる気の無い演出より酷いのが、物語のリアリティライン。
まず、教室内の出来事がままごとに失礼な程チープであり、ここに映っているのは日本一馬鹿な中学生なのだと言い聞かせなければ消化出来ない。
また、ファーストコンタクトに至る過程やリアクションに人間味が感じられない。
そして、花の引き篭もりの設定は物語の為に貼られたシールの様にペラペラで、キャラクターの掘り下げも全く出来ておらず、少しも彼女の心情に寄り添う事が出来なかった。
この様な薄めたカルピスにお金が集まるとは、成る程、確かにこれは事件だ。