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花とアリス殺人事件のその他のレビュー・感想・評価

花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)
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頑なに相手に対して「君」という言葉を使い続けるのには距離感の変遷を強調する意図があるのかなと思っていたのに、結局どれだけ関係性が更新されようと君は君でしかなかったからあーあと思ってしまった。
そもそも母親が自分の娘に君と呼ぶ、ハサミを放り投げて渡す、娘の今後の人間関係を考えず担任になる可能性のある男性教員に言い寄る、父親が娘の前で女性の店員を口説く、老齢の男性が初対面の14歳の女の子に肌がピチピチで羨ましいなどと言う、教員が教え子に他の教え子の事情を話す、自分がすべきはずだったことをすべて初対面の隣人に委託する等ことごとく人間関係の構築の仕方が雑で勝手で滅茶苦茶。
モブの千葉が突然「いじめは逆襲されないとわかっている相手にやるもの」なんてそれっぽいこと言ってこっちに目配せしてるみたいなのが時々あって、映画観てる間ずっとそれっぽいこと言うのが好きで距離感のとり方がいまいちおかしい人と会話せざるを得ない時に感じるのと同種の気まずさを感じっぱなしだった。
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