MATAO

東海道四谷怪談のMATAOのレビュー・感想・評価

東海道四谷怪談(1959年製作の映画)
4.2
素晴らしい怪談でした!
東海道四谷怪談といえば怪談の中では定番の作品ですが、人間の欲深さ、怨念、悲しみ、悔恨が表現された愛憎悲劇でした。

民谷伊右衛門は確かに悪人ですが、自らの転落する人生を呪い、良心の呵責に苛まれている節があります。
堕ちるところまで堕ちてしまった伊右衛門に残された道は、次々現れるお岩の亡霊に囲まれ、討たれることだけでした。

オープニングタイトルと不気味な歌、妖艶な天知茂、お岩と宅悦の戸板返しなど、見所が多々あり、これぞ日本の怪談映画というものを体験できました!
MATAO

MATAO