三条狼

東海道四谷怪談の三条狼のレビュー・感想・評価

東海道四谷怪談(1959年製作の映画)
3.0
この髪梳きめちゃくちゃ痛そう……!

お岩との結婚を認めてもらえない伊右衛門が、岩の父ちゃん殺しちゃって以降どんどん堕ちてゆく話。とにかく男どもはずるく汚く、女たちは非力だった。ふざけんじゃないわよ。
いうても短尺だからイケるかと思ったけど合間合間にけっこう退屈してしまい、うっかり「東海道四谷怪談 ジェンダー」とかでGoogle検索してしまった。

後半の岩の恨み・宅悦の恨みのたたみかけは面白く、転換に戸板はりつけの彼らを使うのは反則で笑った。
戸板を敷き詰めた上で狂う伊右衛門のカットが最高だったのでいつかなにかの形で真似したい。妹の家を訪ねる幽霊・お岩の姿が一番リアルでぞっとしました。

夫に家族を殺されて心変わりされて毒飲まされて顔変えられてよその男に売られて、結局死んで恨み殺すってマジで救いがないし、ビジュアルで怖がられるのもなんか違うよね。

お袖もだけど、夫の横暴に疑問を覚えず対抗手段も持たず家で暮らすのつらい。犯罪に犯罪を重ねてるとこにまず気付いてほしいし、さっさとそんなやつ捨ててほしい。そして来世では男を手玉に取りまくり尻に敷きまくるくらいしていてほしい。
三条狼

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