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北の国から'92巣立ちのshunのレビュー・感想・評価

北の国から'92巣立ち(1992年製作の映画)
4.7
「北の国から'92巣立ち」を観終わったわけで

拝啓恵子、いや草太兄ちゃん

前編では雪子おばさんの訪問、純とトロ子との出会い、正吉の帰還
後半では純の成長、そして螢の巣立ちが描かれます

前の家は潰れ中ちゃんの倉庫を借りて犬のアキナと共に暮らす五郎のもとへ久しぶりに雪子おばさんが帰ってくるわけで。息子を連れてくるのだけどなにか事情がありそうで、それでも祭りの後には帰ってしまう

勇次と付き合っている螢は富良野を通りながらも父親に会いに行けていないという罪の意識と将来への思いとの間で揺れるわけで

一人寂しく暮らす五郎のもとを正吉が訪ね酒を交わすシーンに正吉の優しさがつまっているわけで
「あの時期俺おじさんに育ててもらって俺も息子だと思ってますから」

東京で暮らす純はれいとの遠距離恋愛に飽きピザ配達のタマコ(通称トロ子)と出会い妊娠させてしまう。
トロ子のおじの「誠意」の話は純だけでなく謝りに飛んできた五郎にも刺さるわけで
裕木奈江がただただどうしょうもなく最高にかわいくてその分その後の辛さが大きくて

後半では純と五郎の距離がさらに縮まり嬉しく思われ、ただそれと同時に螢は五郎から離れていくわけで
雪のなかで瀕死になっても必死で生きようとする五郎の意思の強さ、大工さんの涙にこちらも感動するばかりです

今回は純のクズっぷりがひどいがその分後編の成長が嬉しく、列車の螢を見送るシーンはどこかかっこいいわけで

前編後編通じて「誠意」の話でした。
こごみさんやお母さんの再登場も嬉しくて
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