ゆずきよ

ズートピアのゆずきよのレビュー・感想・評価

ズートピア(2016年製作の映画)
4.5
久しぶりに家族で金曜ロードショー。
と言っても最初からきちんと観れたのが久しぶりなだけで毎週この時間は家族映画時間です。
DVDも持っているしもう何度観たかなズートピア。

物語は、肉食と草食が共存する動物の世界で大型動物の仕事である警察官を目指すウサギが都会へと行くという話。
肉食と草食は共存していると言っても種族の違いから差別の様なものが存在しています。
冒頭の劇から無自覚で無邪気な差別表現がありこの辺りの作り方が上手いよね。
主人公のウサギ、ジュディ・ポップスがただ明るく夢に向かう話じゃない所が、私がこの映画をディズニー映画の中で結構上位に好きな理由です。
各動物の特色を生かしつつ展開する物語の大筋は行方不明のカワウソ探し。
ジュディはキツネのニックとコンビを組んで捜査します。
ナマケモノのくだりは子供達の大好物で毎回ゲラゲラと笑っていました。
私は当然トガリネズミ推し。可愛い。
私にとってのベストシーンはネズミの結婚式です。
毛や水の質感が素晴らしく表情で人間らしさを出す演出。
冒頭の無自覚な差別を縦軸にしてただの可愛い動物映画では無くサスペンスやミステリーとしても中々面白い。
あとニックが凄い男前です。
いくつかのミスリードを通して真相へ。
終盤でも細かい部分まで綺麗に伏線回収してもらい気持ち良くエンディングを迎えました。

登場人物を動物とする事で難しい差別問題もマイルドに伝わると思います。
子供達も年齢を重ねて観る度に少しずつ見方が変わってきた様子。
最初は純粋に動物可愛いや面白いで良いとは思うのですけれどそこから隠されたテーマや問題提起を知っていくのも映画の醍醐味かなって。
そう考えると近年のディズニー映画の中でもこの作品はかなり良く出来た作品だと思いました。
ゆずきよ

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