星

ズートピアの星のネタバレレビュー・内容・結末

ズートピア(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

どんな仕打ちを受けてもめげずに立ち向かう頑張り屋さんのうさぎさんが好きすぎた、それに詐欺師で人を揶揄ってばかりいるニックも昔はかわいくて純粋でシャイなきつねの子だったと思うと切ない;;とても好きなふたりだった。
内容的にはわりと差別や多様性について突っ込んだところまで模索している作品だったと感じる。ニックの言う通り、きつねだから人を騙すような卑怯者なのだというよりも「きつねは卑怯だ」と言われ続けてその流れに抗ってもむだだと悟り、いっそみんなが思う通りの卑怯者になった方が楽だと感じるようになってしまった、というのが本当のところなのだろう。子ども時代のかわいらしいニックはママの買ってくれた新しいぴかぴかの服を一度着たきりもう2度と着られないと思い知った時、どんなに絶望したのだろうと考えるとかなしかった。
きっと諦めるほうが楽だと思って生きていたから同じように差別されても諦めずに、めげずに立ち向かい続けるジュディが愛おしかったんだろうな。

最後の「俺のこと、好きなんだろ?」「ええ、そうですね」が眩しかった🦙
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