セデック

ズートピアのセデックのレビュー・感想・評価

ズートピア(2016年製作の映画)
3.6
マフィア映画へのオマージュに溢れたポリスバディムービーですね。
面白いって言うより、恐ろしいほど凄いって感じ。アメリカ映画のレベルの高さを思い知らされました(−_−;)。

個人的には、差別や偏見を乗り越えることをテーマにした本作よりも、自己犠牲をテーマに据えた「ベイマックス」や「シュガーラッシュ」の方が好きだった。
「ブレイキングバッド」とか「48時間」とか「ゴッドファーザー」とか映画ネタも巧妙に仕込んでるし、「シュガーラッシュ」や「アナ雪」なんかのセルフパロディもさりげなくやってるから、笑える。

黒人は入るなって入店拒否するステレオタイプな白人店主が出てきたりと、アメリカ映画伝統の差別描写も盛り込んでるし、男性中心主義の警察署とか、肉食系は危険だってレッテル貼りする風潮を利用して暗躍する悪者だとか、実に多彩(笑 。

ユダヤ系を共通敵として設定することで、権力を掌握しようとするナチズムの台頭まで暗示しちゃうとこがまた凄い。マフィアと政治家の癒着と麻薬絡みのもみ消しなんかをR指定映画の題材をアニメでやるなんてどうかしてるな(笑

年々レベルアップしていくディズニーに誰が対抗出来るんやろう…コングロマリットとして肥大化していくディズニーの著作権延長ロビー活動を誰か批判してくれないかな…
セデック

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