shun

ズートピアのshunのレビュー・感想・評価

ズートピア(2016年製作の映画)
4.8
久しぶりに3度めの観賞

ディズニーの中でもすごく好きな映画

たくさん動物が出てきて色彩豊かだしCGのクオリティも高い。それだけでも十分見てて楽しいのだけど色々考えさせられる作品でもあります。

"ズートピア"という捕食する側とされる側が共存する世界で起きる事件が主に描かれます。
どれだけ共存できるようになったと言っても野生の動物だった頃のことはみんな知っている。
自分にとって異質であったり恐怖を抱かせるものに対してまず拒絶から入ってしまうというのは現代の人間社会にも通じる。
一番大事なのは個人個人の関係なのにどうしても相手を"捕食者"や"キツネ"という一つのくくりの中の者として見てしまう。偏見とかステレオタイプは自分の無知から始まると思います。少しでも相手を理解したい、知りたい、という姿勢をいつも持つことができればいいのだけどやっぱり自分にとって未知のものに足を踏み込むのは勇気がいる。
この映画だって一応この事件は解決しているけどこれは動物たちの間に根強く残る偏見とか不信感はそう簡単には消えないと思う。
だからこそこの映画の中でそういう壁を乗り越えてお互いを信頼できるパートナーとなったジュディとニックの関係が愛おしい
"歩み寄り"の難しさを描くと同時に希望も持たせてくれる映画でした。
これを子ども向けアニメ映画でやるのがディズニーの凄いところだな

キャラクターたちも個性たっぷりで魅力的。ニックの相棒のフィニックが好きなのと受付のチーターもかわいい。
イドリス・エルバやJ.K.シモンズなどキャストも結構渋い。
個人的にはジュディが喋るたびジニファー・グッドウィンが頭に浮かんでしまいます。

スピンオフ作品できるらしいですが少しでもいいからジュディとニックのコンビもまた見たいなあ、、
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