何を差し置いても作られねばならない映画が、数ある選択肢の中で一番モア・ベターな形で作られていたことに『とりあえず』乾杯(手放しで、ではない)。
「偏見と加害性のありよう」は存在する人の数だけパターンがあって、誰の肩を持つかによって見える景色が変わる。
今回、「正義感あふれるかわいいウサギの女警官」を主人公に据えることで、なるべく多くの人に問題提起がなされた点はとても意義深いけど、まだまだ包括できてない事柄も多い。
正直やっと序論が終わったなという感じで、今作の成功を元手に、次回作はもっと切り込んでいってほしい。
ニックより悲惨な「持たざるキツネ」もきっとズートピアには暮らしているはずだよ。
いやはやもっと語りたい…!