今作は簡単に言うと王道RPGのような感じがします。
モアナは”海に選ばれ”その宿命を果たすため、また自分がなぜ海に選ばれたのかを知るために旅に出ます、そしてマウイに会うことができ何度も復唱していた「私はモトゥヌイの民モアナ」(うろ覚えなんでニュアンスだけしか一緒じゃないです)を何度もマウイにめがけて連呼します。
その後てんやわんやとマウイと共に冒険をし、モアナは1度自分自身を見失います。
「私は海に選ばれたの!!」
彼女は自分の宿命に押し潰されてしまいます。しかし、あるきっかけから彼女は自分自身が何者かに気づきました。
これは僕の好きなシーンで
その時にも「私はモトゥヌイの民のモアナ!」と言うセリフを言うのですが個人的にそれがとても感動しました。
なぜか、
何度も復唱して暗記したような中身のスカスカの言葉と自分自身が何者かをわかってから言った言葉とでは同じ言葉でも重みがこれほど違うのかと、そしてそれに気づいたモアナの強さ、本当に素敵です。
そう、モアナは”海に選ばれた者”ではなく”モアナ”なんです
それ以上でもそれ以下でも無いんです
また、もう1つ好きなセリフが
マウイが言っていた
「船の扱いも大切だが今の自分の場所も知る必要がある。今までどこにいたか。そしてどこに行きたいか。そうすれば目的地に着く」(これもまたニュアンスだけしか一緒じゃないです)
これは今作で最も伝えたい言葉の1つなのではないかなと思いました。
僕はこれからどこに行きたいのだろう
僕は今までどこにいたのだろう
それがわかってから船の舵をとろう
たとえ大きな荒波が襲って自分自身を見失っても、モアナのように「自分は自分だ」「これは自分の選んだ道だ」と言えるように頑張って生きたい。
そう前向きに思える素敵な作品だった