るい

モアナと伝説の海のるいのレビュー・感想・評価

モアナと伝説の海(2016年製作の映画)
4.0

イースター島行ってきました🗿


え、モアイだからモアナじゃないっすよ。
旅行記は最後に。

モアナはフレンチ・ポリネシアを題材にしたお話だそうですが、同じ文化圏でもあるイースター島(スペイン語:パスクア島、現地語:ラパ・ヌイ)の文化も織り交ぜられています。

ハワイ、ニュージーランド、タヒチ、イースター島は同じ文化圏でポリネシアントライアングルという地域。

すんごい遠いけど人が増えると同じ島にいられなくなるので、命懸けで移動しなくちゃならないから航海術がすごかったんですね。モアナでもそういう船の描写があるよね。

モアナのセリフ「私はモトゥ・ヌイのモアナ」のモトゥ・ヌイですが、これがイースター島にあります。モトゥは小さい島、ヌイは大きいという意味です。大きい小さい島みたいな意味ですね。

この島は本当に小さい島なんですが、ここで島の首長を決める儀式が行われていました。モアナに出てくるマウイは神様に育てられた人間ですよね。大きな釣り針で鳥に変身できちゃう。この鳥って島の人たちにとっては神の化身なんだそうです。島から島へ自由に飛ぶ鳥に思いを馳せたのでしょう。

イースター島のこの儀式でも頭は鳥、体が人間の神タンガタ・マヌになるために島の部族の代表がこぞって競ったそうです。

話を戻してマウイ。体に今までの出来事を模したタトゥーが彫ってありました。このタトゥーもイースター島の文化。まさに自分にあった出来事を体に残していたそうです。ただ、全員が彫り物ができたわけではなく、彫り師を召し抱えられた身分の高い人だけが彫れたそうで、それ以外の人で祭りなんかに参加する時はボディペインティングをしたそうです。

他にも名前の意味とか教えてもらったけどメモらなくて忘れちゃった。モアナは海だそうで、タイトルが「海と伝説の海」になるねってガイドさんがおっしゃってました。

こういう背景を知って作品を見るとより面白いですね🤭

🗿イースター島行ってきました🗿
行った理由は子供の頃からの憧れ。ほんとほれだけ。日本から遠すぎるあの島に行ってみたかったしモアイを自分の目で見たかった。

日本からどう行くか、関空→LA→サンディエゴ(チリ)→イースター島。10時間10時間6時間+トランジットの時間ってイメージ。座って寝るとか武士かよって思いながら向かうこと2日で無事に到着。

イースター島は小豆島くらいの大きさ。空港近くに1つだけ村があって1〜2時間あれば歩いてぐるっとまわれるくらいの広さ。あとは広大な土地がひろがっているだけのど田舎。木はほとんどない。土地が痩せていて育たないらしい。

島民はとにかく親切、歩いてたらどこいくんや?って車乗せてくれる。(乗せてもらった)公用語はスペイン語で島の人は現地語のラパ・ヌイ語も話す。驚くほど治安がいい。ネットは衛星からひっぱってきてるので超不安定、特に私が行った時はお祭り時期で観光客多かったから島民の方もつながらなーいって言っていた。村からはずれるとほぼ繋がらない。ちなみにahamo(ローミング:エンテル)がつながるので街中で普通に携帯が使えた。さすがdocomoさま。

肝心な旅の内容ですが、何から書けばよいかわからんくらい良かった。

何も遮るものがなく果てしなく広がる青い空、青い海。星が降ってきそうとはまさにこのこと。耳を澄まして聞こえるのは波の音。馬、牛、鶏、犬、猫が放し飼いで島中闊歩している。島の人たちも本当にとても親切、現地語の挨拶イオラナやありがとうのマウルルというとニコッと笑い返してくれる。とにかく愛想がいい。なんなんだこの居心地がよすぎるこの島は!私はこの島に5日間滞在しとりました。

・モアイについて
島には約1000体のモアイがある。ほぼ全てが倒されている。なぜか、それは島内で戦争があったから。小さな島で爆発的に人口が増え、食糧などの奪い合いの末、部族間抗争が勃発。部族の象徴でもあるモアイ倒し合戦が始まる。特にモアイにはめられた目はマナの力が宿っているとされこなごなに破壊された。
今立っているのは考古学者などがたてなおしたから。建て直し方が間違っていたり、勝手に復元しちゃったりと良いことばかりではないそうだ。それでも昔の姿を復元し観光客が訪れ興味を持ってくれる事は大切な事だと思う。そのおかげで世界遺産に登録された。

モアイはラノ・ララクという凝灰岩の塊のような山から削り出される。この島には鉄がなかったため削るのは玄武岩や黒曜石だ。削るのはよいが、どうやって立てたのかどうやって運んだのかまた台座に立てたのかなどの文献がない。色んな実験を繰り返し検証を行なっている。

・魅惑の島
この島には文献が残っていない。正確に言うとロンゴロンゴという象形文字はあるが読める人がいない。この読める人がいないというのも悲しい過去がある。ペルーからきた奴隷商人が島民をさらってしまい過重労働の末に亡くなったり、島に帰る途中病気で亡くなったり、やっと島に戻っても帰った島民から病気が伝播し島のほとんどの人が死んでしまった。口語で伝えられてきた伝承もそこで途絶えた。
だから今残っている話も仮説でしかない。全ては想像で語られる。考古学者が正しいかもしれないし、ガイドが正しいかもしれないし、観光客の考えが正しいかもしれない。今や残る遺跡や遺物に向き合って一人一人が色んな事を考えてみる。そんな浪漫のある島がイースター島だ。

・行ってみたい人向け情報
島に行く前にネットで入島申請をしましょう。その際、宿泊先の入力も必須となります。booking.comなどで宿をとりましょう。宿はちゃんと島に登録されている宿しかだめです。観光客はキャンプ場でテント泊とか知人宅に泊まるとかもだめ。

島は国立公園なので観光スポット巡りをするには国立公園チケットが必要です。近年モアイなどへのいたずらが増えている事への対策として今は観光スポットへ行くにはガイド同伴必須となります。必ずガイドを雇うか、ツアーに参加しましょう。事前にネットで探すか現地のツアー会社で申し込めます。

通貨はUSドルかチリペソです。カードも使えますが手数料とられます。USドルを持って行って銀行やスーパーでチリペソに両替するのが吉!日本円は何にも使えません。

ちなみに物価は超高いので私は宿で自炊しておりました。日本からアルファ米やら持ち込んで。あと肉類やビーフエキスとかも全部持ち込み禁止なのでビーガン食品持ってくとよいですよ。

超おすすめなので、是非✈️
チケット往復で28万でした😉

2017.03.19----------

ばーちやんに泣いた。
強い女の子のお話。
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