February 26th
Walt Disney Animation作品。
今回の舞台はポリネシアの一つの島。
Disney Animation作品では、舞台設定というのがかなり大事になってきます。舞台がかぶった作品というのは、どうしても比較されてしまい、どちらかの価値が落ちてしまうから。
今回の設定舞台はポリネシアで、いままでのDisney作品にはなかったんじゃないかなと思います。毎回の作品でなにかしら新しい挑戦をしているDisney Animationですが、今作で私が感じたのは、海と人間。いままで、海の中などの世界は描いてきたDisneyですが、今作では、海と人間の関係性、海が人間の目にどう映るのかというのを描いたんじゃないかなと思います。舞台設定にも繋がるんですが、人間と海というのは切っても切り離せない関係で、世界をつないでいるものは海だという概念でストーリーは構成されています。映像的な確信は、波。多くのシーンでモアナが海の上にいるのですが、そこでの、海面の描き方が本当にすごかった。波形的な部分もそうですが、すごかったのは光。海に反射してランダムに照らし出される光と、その光がモアナにあたっているところ。さらに、波の小さな泡もとても細かく表現されていて、カヌーで波を切って進むところの波が打ち付ける表現がとても革新的だったんじゃないかなと思います。
また斬新だったところが、3Dアニメーションに従来のアニメーションをのっけたところ。なんかものすごい新鮮に感じました。さらに3Dアニメーションが現実に近い動きなって来ていることを証明するとともに、新たな可能性というものも感じました。なんか、"Who Framed Roger Rabbit"のようなことが、アニメーションだけでできてしまうんじゃないかという、面白みも出て来ますね！時代時代のキャラをその形のまま映画に登場させて、コラボレーションでもしたら、面白そうだと思う！
このところDisney Animationは”Frozen" "Big Hero 6" "Zootopia"と怒涛の勢いでしたが、今作でもその流れを引き継ぐように、ミュージカル調で、リズミカルな作風でした。最近はDreamWorksも元気ないし、もう3D AnimationといえばDisneyとPixerとなってしまうんですかね。悪くはないとは思いますが、新たな時代が来て欲しいなと思うところもあります。
