明石です

さらば、愛の言葉よの明石ですのレビュー・感想・評価

さらば、愛の言葉よ(2014年製作の映画)
3.6
「想像力を欠くすべての人が現実へと逃避する」

ゴダールが晩年に手がけた3D映画。3Dはもちろん、iPhoneやGoogleなど最新のテクノロジーにも目を向けつつ、毛沢東やチェゲバラら、かつて彼自身が傾倒した革命の時代の過去を振り返る。映画作家として半世紀のキャリアを経た上でもこれほど前衛的な映画を撮り続けられるバイタリティに何より驚かされる。映画として面白いかどうかで言えば、う〜む。少なくとも、娯楽作品ではない笑。観念的な会話、やや多すぎるヌード(モザイク有)、ぶつ切りの実験的な音楽使用。今もって誰にも真似しえない、ゆえに唯一無二であり続けるこれぞゴダールの映画、という感じでした。
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