DEEP西成。
パッとしないADが西成に潜入、落ちるところまで落ちるドキュメンタリー調映画。
血が出るとか暴力的とかそんなわけではないのに、見たことのない日本の底辺の新世界に圧倒され、顔を背けたくなる。
主人公が考えられないほどの徹底的なクズなのも特徴的で、がんがん身を落としていくに値する人間なのもすごい。
ラストのヤクザとの取引あたりは、あまりにリアルで怖すぎて、劇場を出る人もちらほら。
こうはなるまい、なれまいとは思うものの、割と誰しものすぐそばにある闇のようにも感じてそれも殊更に怖い。
二度と観たくない、後味も最悪、だが日本の闇を描いた傑作なのだろう。