ヤベヒロシさんの映画レビュー・感想・評価

ヤベヒロシ

ヤベヒロシ

映画(1287)
ドラマ(6)
アニメ(0)

F1®/エフワン(2025年製作の映画)

4.2

老人の一匹狼系レーサーが、マザコンでナルシストな若者とタッグを組む、レースもの。

こんなシナリオ見たことない!!

とは一切思わないと思う。
超王道ストーリー、ほぼ全員が想像通りの展開なのだが、それ
>>続きを読む

秘顔-ひがん-(2024年製作の映画)

3.2

失踪した嫁の後釜で不倫しようとするが、そのドタバタ劇といった感じ。一応どんでん返し系にあたるのもかもしれないが、公式HPのトップ画面、予告動画もはなから全力でネタバレしていて、どんでん返しもくそもない>>続きを読む

はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.9

私の生涯ベスト10のうちの一本といっていい。落ちぶれたプロデューサーと男に裏切られた女の、はじまりのうた。

シナリオもロマンティックではあるのだが、監督の特筆的なところ、音楽があまりに良すぎる。なに
>>続きを読む

国宝(2025年製作の映画)

4.3

私にとって李相日監督の映画は、数年おきに与えられる人生のご褒美というか、「また生きていてよかった、次の作品を見られるまで元気に頑張ろう」と思えるものであり、本作も心の底から楽しみにしていた。
今年12
>>続きを読む

サブスタンス(2024年製作の映画)

4.0

50歳の主人公が若返りの薬を打って整合性を保てなくなっていく話。

ストーリー自体は「世にも奇妙な」的というか、まあありがちという範疇を超えないのだが、

非常に原色的で、エロにもグロにもエンタメ要素
>>続きを読む

新幹線大爆破(1975年製作の映画)

3.5

あんなに鉄道大好きだったポッポやが、別世界で新幹線に爆弾をしかけて大混乱を巻き起こす話。

ネタばれでもなんでもなく、犯人は開始1分にはわかる。
さらには犯人の役者に忖度してか、妙に犯人がスタイリッシ
>>続きを読む

ガール・ウィズ・ニードル(2024年製作の映画)

4.0

超陰湿な北欧系ミステリーサスペンス、実話着想。

オールドニューシネマというか、白黒で昔の古臭い映画を見ているような感じなのだが、ただよくみれば、スタートからもう観たこともないようなイカれたシーンから
>>続きを読む

金子差入店(2025年製作の映画)

3.1

犯罪者の代理面会と差し入れを行うヒューマンドラマ。

主人公の仕事こそ非凡なれど、内容はまあ凡々たることこのうえなく、初めて観たという内容などほぼないだろうという感じ。

極め付けは役者陣の演技の微妙
>>続きを読む

リー・ミラー 彼⼥の瞳が映す世界(2023年製作の映画)

4.0

元モデルの戦場カメラウーマンの話。実話。
描く時間軸は短めで、カメラマンに目覚めてから最盛期の部分のみを描く。若い時代の描写はほぼ皆無。

正直、想像を遥かに超える良さで、ここ数ヶ月で観た新作映画の中
>>続きを読む

教皇選挙(2024年製作の映画)

3.4

2度目の鑑賞、というより1度目は上映初日に観たものの、自身のコンディションがあまりに悪く途中退出になったが、まさにリアルで教皇選挙がある中、みるなら今だろうということで再挑戦。

やはり前回も挫折した
>>続きを読む

JOIKA 美と狂気のバレリーナ(2023年製作の映画)

3.4

ボリショイバレエ団に憧れた米国人の苦悩みたいな話。実話ベース。

スポ根を期待して元気をもらおうかと思ってたのだが、方向は違う感じで病んじゃった系のノリ。

勝てば官軍負ければ何とやらで、敗者の弁は話
>>続きを読む

dot the i ドット・ジ・アイ(2003年製作の映画)

3.1

どんでん返し系映画として、どこかのまとめ記事で紹介されていたので、気になって鑑賞。
結婚間近の美女が、バーで気になる別の男を見つけてしまって、そこから二転三転みたいな話。

まぁ全体的にチャラい感じは
>>続きを読む

サイコ(1960年製作の映画)

3.8

ヒッチコック監督、ホラーサスペンス。
かの有名なシャワーシーンなどは限定的に聞いたことはあるものの、しっかりと観たことなかったので鑑賞。

シナリオを全く知らなかったので、最初から最後まで張り詰めたよ
>>続きを読む

アマチュア(2025年製作の映画)

3.1

タイトルからわかる通り、ズブの素人が007のような真似をして、妻を殺した犯人に復讐を企てる話。

まぁわかってはいたが、モタモタズルズル犯人を追っかけて行って、うまくいかず追っかけた先でもモタモタして
>>続きを読む

悪い夏(2025年製作の映画)

3.2

あくどい生活保護受給者とケースワーカーの苦難の話。

中盤くらいまでのアウトローさが非常に良くて、これは良作だとにまにましていたのだが、中盤から失速、最後のあれはなんだという感じで強烈な尻すぼみで終わ
>>続きを読む

セキュリティ・チェック(2024年製作の映画)

3.2

空港のセキュリティ担当VSテロリストみたいな話。
ハラハラがテーマなのかもだが、実際はイライラが勝つ感じ。

基本的に、犯人に弱みを握られてしまうという展開なので、ずっと犯人はわかっているのに、その犯
>>続きを読む

Love Letter(1995年製作の映画)

2.9

岩井俊二の中でも、言わずとも知れた的な知名度ある作品かと思う。4月にまた上映されるというから、鑑賞。

「男は名前を付けて保存、女は上書き保存」という俗説があるが、その俗説に従うと超男目線の映画ではあ
>>続きを読む

トレーニング デイ(2001年製作の映画)

3.1

元祖狐狼の血かなみたいなテーマ、麻薬捜査官の新人が、イカれた先輩と同行した際のドタバタ劇。

冷静に考えるとかなりのおバカなストーリーで、単純に先輩が救いようないクズすぎて、それに何度も騙される主人公
>>続きを読む

Playground/校庭(2021年製作の映画)

3.0

壮絶ないじめに遭う兄を助けようとする妹の話。

72分という短さではあるが、体感的には3時間くらい、あまりに我慢できず途中で少し劇場をでて時計を見た時にまだ5分しかたってなかったことに驚愕した。時間の
>>続きを読む

ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

3.6

娼婦が金持ちのバカ息子と結婚した後のドタバタ劇。

スタートから目を奪われ前半の勢いたるや飛ぶ鳥を落とす勢いで、これは名作の予感と心躍ったが、後半の失速が凄まじい。

失速、盛り下がりぶりも加速をつけ
>>続きを読む

名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)

3.9

フォークミュージックを再生し、概念を革命したボブディランの伝記的映画。

まずこの作品の異質さを感じる点は、フォークの世のイメージとは違うロック、反逆的なテイストで、ロック好きにも響きそうな内容である
>>続きを読む

ロードハウス/孤独の街(2024年製作の映画)

3.7

最強のファイターが、リゾート地の用心棒になって暴れまわる話。

めちゃくちゃわかりやすい話なので、ある意味安心してみられる。ジェイクギレンホールのバキバキの肉体は、服を脱ぐだけで恐怖感を与えるし、敵を
>>続きを読む

ブルータリスト(2024年製作の映画)

-

上映時間215分、観るのには体力も気力も十分に必要な感じ。
仕事終わりの疲れ切った頭で鑑賞してしまったので途中で挫折。

予告からも分かる通り、映像、画角、構図は一級品の芸術作品だが、内容の面白さがそ
>>続きを読む

12人の優しい日本人(1991年製作の映画)

3.3

タイトルから十二分に想像できる通り、陪審員たちが有罪か無罪かを話し合う展開。

コメディ映画でもあるし、一見建設的な会話のようにみえるが、実にふわふわした会話、また「協調性」という観点でとにかく問題が
>>続きを読む

セプテンバー5(2024年製作の映画)

2.9

オリンピック会場にテロリストが侵入、そのテレビ側の対応の話、実話。

緊迫感を売りにする映画だが、なんと緊迫感のないことか。

それは演出などの映画の撮り方の問題であって、たらたら、登場人物が念仏かう
>>続きを読む

聖なるイチジクの種(2024年製作の映画)

4.1

イラン、家族内の強烈な疑心暗鬼の話。

なかなかすさまじい怪作。167分と長尺だが、無駄はない、ギチギチに中身の詰まった見応え。
イラン映画は鈍重なイメージがあったが、本作は全く違う。スリラーというジ
>>続きを読む

清作の妻(1965年製作の映画)

3.7

1965年、今から60年前の映画、戦時中の夫婦の純愛の話。

スタートがいかにもなサスペンス展開を想起させる展開だから「サスペンス」だと勘違いしたが、夫婦愛の話、かつ戦時中の独特の狂気を描く作品として
>>続きを読む

Brother ブラザー 富都(プドゥ)のふたり/アバンとアディ(2023年製作の映画)

3.5

劇場公開中の本作だが、ネットフリックスで配信していると知り、ネットフリックスで鑑賞。

なんか映画予告とか宣材写真が妙にLGBTさを連想させるのだが、全然そういうものではなく、兄弟愛を描く。なんであん
>>続きを読む

キサラギ(2007年製作の映画)

3.6

アイドルの1周忌に自主的に集まった5人の密室劇。
場所の移動はなく、本当に狭い1室のみで展開はめまぐるしく変わっていく。

アイドルは自殺か、事故死か、他殺なのか。勝手に推理して、勝手にいろんな事実も
>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

3.3

ネタばれになるから何とも言えないが、頭おかしい貴族の世界に平民が混ざって起きる、頓智気騒ぎみたいな話。

正直、割と後半まで何が言いたいのか、何がテーマの作品かわからず、頭に疑問符わくような感じ、ふわ
>>続きを読む

春の画 SHUNGA(2023年製作の映画)

3.1

春画のドキュメンタリー。

春画をとりまく様々な世界、あるいは歴史を面白おかしく紹介というより、芸術としてどう描かれているかみたいなところに絞ったような映画で、よりニッチであり見る人を選ぶ感じ。

>>続きを読む

ザ・レポート(2019年製作の映画)

3.6

9.11に伴うアメリカ側の取り調べが適切であったかをまとめる「コンプラレポート」の是非の話。

同映画内でも出てくるが、かの名作「ゼロダークサーティ」を保守的にとらえ補強するような作品でもある。

>>続きを読む

セブン 4K版(1995年製作の映画)

3.8

デビッドフィンチャー作品。昔DVDでみたが、映画の素養のない15年前?くらいに2倍速という暴挙で見てしまったので、改めて鑑賞。

7つの大罪がテーマということで、ジャンプ、中2病感は拭えないし、前半は
>>続きを読む

トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

3.0

やたら評価高いので鑑賞したが、まあベタなアクション映画といったところ。中身はあまりない。

内容がとにかくありがちで、展開一つ一つに何も驚きがないのが痛い。
アクションは派手だが、まあいつもの谷垣アク
>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

2.7

びっくりするくらいつまらなかった。

監督と感性が合わないのだろうというか、とてつもなく地味だし、おそらく面白いと思って言わせている役者のセリフも全部つまらないし、いつ面白くなるんだろうと思っていたら
>>続きを読む

リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

3.4

いろいろと個人ごとに問題を抱える家族のロードムービー。

バラバラだった家族がつながり直すには長い対話が必要で、そこには結果などは関係ないといったところで、心温まるコメディといった感じだが、

まあ全
>>続きを読む