くりふ

エクスペンダブル・レディズのくりふのレビュー・感想・評価

1.5
【まだ消耗していない女たち】

邦題通りの女版。本家の方は、1をお祭り感覚で楽しみましたが、2をDVDでみたら全く面白くなくてそれきりです私は。

便乗屋アサイラム社の便乗作ですが、本国版は何らか法的対処なのか原題が『MERCENARIES(傭兵)』で全く違います。日本版はなぜ大丈夫なんだろう?

クリスタナ・ローケン、ブリジット・ニールセン、ゾーイ・ベル、ヴィヴィカ・A・フォックス、シンシア・ラスロック、ニコール・ビルダーバック…というこのメンバーで、映画女優として一時は売れたのに…というエクスペンダブル感があるのは、ブリジットさんくらいでしょう。

クリスタナさんは、日本じゃ女性タミちゃん位しか知られていないし、ゾーイさんはそもそも女優じゃありませんし。そんなわけか、キャリアの差か、男装する女親分ブリジットさんが、飛びぬけて強烈な味、醸してました。

べつに彼女特有の見せ場などはないんですけどね。突っ立ってるだけで存在感あります。近寄りたくないですけどね。どうせなら、本家主演スタちゃん向けのネタかましてほしかったですね。元女房なんだしね。

見た目も知名度も、日本ではクリスタナさんが一番だろうからパッケの中央に収まっていますが、どっちかいうと脇役。お着替えして一瞬だけ、おっぱい目立たたせてくれますが、サービスはその程度。

実質の主役はゾーイさん。実は彼女の活躍目当てで借りたのですが、本職スタントウーマンというのを忘れていた。元々、格闘家ってわけじゃなかったですよね?身体的にもお疲れのようで、アクションのキレは全くなく、殆どスロー映像でごまかしております。メインがそれだから後は推して知るべし。あとは、銃撃戦が演出酷すぎ。

お話はサクサク進み軽快ですが、脳みそにシワのない、プリンのような状態で臨まないと付き合えません。拉致された米国大統領の娘を助ける、というお話ですが、たぶん脚本は、セキュリティという概念を知らない、近所の中学生に書かせたのだと思います。誘拐と奪還ってこんなに楽なんですね。

終盤にかけ、いろんなものが派手に爆発しますが、爆発しません(笑)。そのわけは見ればわかります。さすがアサイアラム、リーズナブル!

でも、退屈度は予想より高くなかった。展開が常識破り…いや知らずだから(笑)。1時間程度に編集したら、意外と面白くなりそうな気がします。

<2015.2.23記>
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