『覗くな、狂うぞ』
ニーチェの言葉に「深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いているのだ」というものがあるが、まさにそれ。
読むと人を狂わせる小説を書く作家を追いかける保険調査員が、本の中のストーリーに入り込んでいく。いや、本が現実を侵食しているのか。
映画を観ていて、主人公と同じようにどこまでが現実でどこからが虚構なのか分からなくなってくる。もしかすると全てが妄想なのかもしれない。
ラストも好きな展開。
クトゥルフ神話を知っているとより楽しめる。そして岸辺露伴がヘブンズドアーなら、サター・ケインはまさにヘルズドアー!