YUMI

最後まで行くのYUMIのレビュー・感想・評価

最後まで行く(2014年製作の映画)
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タイトルからして、後半に連れてどんどんアクションが過激になっていくのかと思ってたのですが、その意味では期待外れでした。
冒頭から中盤までは良かったんですよ。
汚職や賄賂といっても、金額的にショボいという、中途半端に悪徳な刑事が、母の葬儀に行く途中で人を撥ねちゃって、死体を隠してしまう。
しかも葬儀場の換気ダクトから運び込んで母親の棺に入れるというやり方で。その際に風船で監視カメラを遮るとか、死体に繋いだロープを引っ張るのに子供のオモチャ(匍匐前進するリモコン兵士)を使うとか、なかなか笑わせてくれるし、苦労して蓋を閉じた棺の中から携帯電話の音がするところなんかもう、まさに抱腹絶倒。悪い事って出来ないねー!とw
でも、良かったのはホントにあの辺までで、轢き殺した男が連続殺人犯だったってのも面白い展開だとは思うんだけど、ここから目に見えてトーンダウンしていきましたね。
もっと派手なカーアクションやら爆破シーンが欲しかったです。一応それらの見せ場(車グシャッ!とか)もあるんですが、どうも規模が小さいというかショボいというか、肝腎要のクライマックスは室内での殴り合いだったしねえ。
さらに、こんな大事件を警察の不名誉になるからと揉み消しでしまうなんて、韓国警察ってそんなんなの???ってイメージついちゃいますよ?
そして最後は、妹夫婦と商売やって地道に生きようと決めたのに、あんな大金手にしちゃったら、また道を踏み外しちゃうんじゃないかな、とか、そもそもヤバイお金なんだから、また危険に巻き込まれるのでは?と逆に不安になってしまいましたが、それも含めて狙ってた結末なんでしょうね。
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