肥やし

ガガーリン 世界を変えた108分の肥やしのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

世界初の有人宇宙飛行を描いたソ連映画。
CGの粗さやどことなく盛り上がり場がないなどの点は気になるものの、物暗い雰囲気の国が自国の誇りを感じ、細波のように活力が増す雰囲気はきっと当時のソ連もこんな感じだったんだろうなとリアリティを感じさせてくれます。
映画の最後にガガーリンは周りからの重圧に耐えきれなくなったとの説明がされます。端々に写っていた政治利用への言動や今から見ると少し異様な国民の盛り上がりを見ていると容易に想像できました。
磨かれた綺麗な梁か、それとも完成品か。完成品を望んだ彼は、その価値ゆえに劣化も弱点も認められなかった。
どんなに偉業を成した人物もまた我々と同じ人間であることを忘れないようにしたいです。
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