「世界はとても残酷なのよ」
荒んだ男が少しずつ柔らかな表情になっていくのがとても自然で、期待してなかった野田洋次郎に、すっかり引き込まれてしまった。
何かしたかったハズなのに、何もせずに毎日を消費していた男が、何を思い、人生の最期に向かうのか。
夜のプールから自転車二人乗りの流れも良かったんですが、山林で鼻唄を歌うシーンが、すごい胸にきた。
あとラストのセリフからの、あの主題歌。
ズルいわ。
花ちゃんは激しくて哀しい女子高生を好演。キツくストレートな物言いは、苦しい日々を吐き出すかのよう。金魚のシーンが、幻想的で好きでした。
最後に…美術さん凄いな!