ひまむし

チャッピーのひまむしのレビュー・感想・評価

チャッピー(2015年製作の映画)
4.0






人工知能と人間、親と子、創造物と被創造物の問題をわかりやすく映像化、ストーリー化してあり、非常に面白かった。
ありえそうな未来、現実への問題提起、ワクワクするメカの登場もありでTENSIONは最高潮。

特にヨーランディママがチャッピーに読み聞かせるシーンでは一人号泣。歳とると涙腺が緩くて困る。

ただ…終盤の展開は個人的にはあまり好きではない。
赤ん坊のチャッピーが知性を身につけ、やがて死の概念に怯えはじめ、某スキンヘッドの人の言う「不憫さ」が最高潮に達してきたところなのに、それをあっさり超越されてしまっては、せっかくのTENSIONが…
まぁその「どうしようもなさ」をドラマの主眼に据えるのではなく「テクノロジーならこうすればイケるよ。問題はたくさんあるけど」としたのが監督の意図なのか…も。
ともあれ、もう少し尺があれば何とかなりそうな…連続ドラマとかにしてくれませんかね。
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