たけし

トイ・ストーリー4のたけしのネタバレレビュー・内容・結末

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

ここからネタバレ↓
↓↓(シーズン1〜3のネタバレも含みます)

公開日なので頑張って吹替字幕1回ずつ観ました。

◎良かった点は、
○トイストーリーがまたスクリーンで観れる(これだけで大勝利)(開始1分で泣き始めた)
○格段に進化したアニメーション表現(正直ストーリーゼロでもこの技術に惚れ惚れするので全然OK)

×残念な点は
○ボーが復活した反面、レックス・スリンキー・ポテトヘッド夫妻の登場がほぼ無い
○エピローグが短い(みんな楽しみにしてるのに…)
○バズがおとぼけキャラになっているが、なぜ?

ここから本格的なネタバレです

「3が史上最高」「3で完結しろ!」と言っていた人達には一見厳しい作品ですね。わたしはアンディ絶対主義なので2が最高、3もアンディを選んでよ、と思っていました。しかし、3が最高と言っていた人たちには4の評価を考え直してもらいたいです。詳しく書きますと、

今回のウッディの決断にはモヤっとした、驚いたという人が多いのではないかと思います。1回目の鑑賞時は私もモヤっとしました。しかし、3の時点で既に私はウッディの決断が疑問でした。「アンディのおもちゃであることが1番の誇りでは無かったか?」と。1では何より大事なのはアンディで一貫していました。2でもウッディはジェシー達に必要とされ、心は揺れながらもアンディを選びました。3でもアンディを選ぶかと思いきや、仲間、そして遊んでくれる子どもを選びました。(アンディは持ち主だが大人になりおもちゃはもう必要ない)

3でなぜアンディを選ばなかったか、それはウッディが「子どもと遊ぶ・側にいる」ことを重視したからではないでしょうか?アンディはもう自立する時期で、(思い出としては必要とされていても遊び相手ではありません。) おもちゃの仲間と相棒の方が大事だと判断したからです。

それでは4はどうか。ボニーは女の子でカウボーイには飽き始め、ジェシーのほうがお気に入りです。フォーキーも。ボニーは子どもですが、アンディと違ってウッディをそれほど必要とはしていません。それにおもちゃ仲間も、先にボニーのおもちゃがリーダーとして存在していました。ウッディは必要とされていないことに悩みます。(フォーキーが「用無し」と言った時、すごく心が痛みました。。)
ギャビーギャビーやボーとの会話でも「持ち主の子どもと一緒にいること」の素晴らしさを強調するウッディのなかにも、葛藤が生まれてきます。
結果としてウッディは3と同じく、「必要としてくれる」「仲間」を基準に選びました。つまりボーです。3と違ったのはバズが背中を押してくれたことですね。(バズもジェシーとの関係があって共感する部分があったからかも。)
つまり4の選択も冷静に考えれば特に驚くことではありません。純粋に持ち主のことだけを大事に考えるならアンディのもとからそもそも離れなかったでしょう。

確かに、持ち主かボーかの2択を迫るストーリー展開への批判はもっともです。ディズニーの最近のポリコレ路線(女性活躍や個人の自由意志をあからさまに重視しすぎたストーリー)に飽き飽きしている人も多いでしょう(3の選択は2の時点でプロスペクターが予言していたため自然でした)。お別れの場面も意外とあっさりで突き放された感じも否めません。
2を踏襲するなら、ボーを家に連れて帰るでしょうが、今回はボーを何よりも優先しました(実際ギャビーギャビーは連れて帰ろうとする)。今回ウッディは持ち主のことや自分の役割に固執する自分には気づいていたのでしょう。そのためボーの自由を奪ってまでついてこいとは言いませんでした。そして自分も必要とされる道を探すことにしました(ボーは持ち主優先のウッディの一面も愛しているわけですが)。

ボニーのためにギャビーギャビーとの取引に応じたり(2で腕がなくなったときあんなに大騒ぎしたのに)、ロッツォの件は忘れたのか?とツッコみたくなるくらいのギャビーギャビーへの優しい態度を見ていると、ウッディの心の本質は変わっていないのだな〜と思えます。


[鑑賞前の期待コメント]
(いいね!して頂いた皆さんありがとうございました。)(再掲)

3は感動大作ではあったけど、ストーリーが少し重すぎた。ぜひ1や2のような純粋なおもちゃのドキドキハラハラが観たい!!

3で完結しなくて良かった!監督も変わったので期待したい。新キャラは出るだろうけど、やっぱりウッディとバズのコンビに焦点を当てて欲しい。始まったときから物語の主役はあの2人だったし、今もそうだと思ってる。前情報は色々あるけど………

とりあえずウッディとバズの吹き替えが唐沢さん所さんに決まったようで嬉しい!!
たけし

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