このレビューはネタバレを含みます
「なんで演劇やってんの？」ヒロインの答えが、あくまで仲間たちと作り上げるのが楽しいから、というのが良い。
演劇界では重鎮の平田オリザ先生の脚本だけど、重たい芸術論のようなものではなくて、あくまで「仲間たちと作り上げる楽しさ」に焦点を当てている。
なんとなく、友達の付き添いではじめた演劇部。あっという間に先輩たちは卒業して、自分が部長！？脚本なんて書けるわけない！演出なんて！というところから、もがきながら成長するヒロイン。うん、みんなそうだよね…！芸術系の部活だからって、誰もが初めから表現したいことにあふれている訳じゃない。
私は大学で演劇を始めたクチなので、高校演劇は直接体験したことはないけれど、時間の制約など独特な高校演劇の世界を少し覗けた気がするのも面白かった。
ラストあたりに登場する生徒の親たちが豪華配役だったので、その部分を見直すためにもう一回観たい（笑）この子の親がこの俳優さん！というのを見てから最初から見直すと、また面白いかも、なんて。
