ダン・ギルロイ初監督作品『ナイトクローラー』の紹介です。ナイトクローラーとはパパラッチのことを指します。
職探しをしていた主人公のジェイク・ジレンホール演じるルイス・ブルームは、ある自動車事故の現場を撮影するカメラマンを見たことに影響を受け、ルイス自身もカメラマン（パパラッチ）を志す。そしてあの手この手を用いては、パパラッチとしてのし上がっていく様を描いている。
これだけ聞くとサクセスストーリーのように思うかもしれないが、ルイスがパパラッチとしてのし上がっていく過程では、倫理観を失ってしまい、歯止めがきかずに暴走してしまうのである。映画の中では多民族国家アメリカを象徴するように、色んな民族が出てくる。またその民族の特徴を巧く捉えている。
主演のジェイク・ジレンホールに主眼が置かれており、彼の素晴らしい演技がいちだんと映画を引き立てている。また映像だけでなく、映画の中で流れる音楽がとても素晴らしく、スタイリッシュでクールな映画に仕上がっている。スリラーの名に恥じないスリラーと言って良いだろう（１１／１１鑑賞）
