あちゃん

ボーダレス ぼくの船の国境線/ゼロ地帯の子どもたちのあちゃんのレビュー・感想・評価

4.0

イランとイラクを隔てる国境の川
立入禁止区域となっている川の
廃船で暮らすイランの少年がいた。
そこに対岸の少年兵が乗り込んできて
勝手に自分の陣地を主張し始め…

𓂃 𓈒𓏸𑁍‬𑁍‬𓏸𓈒‬‬ 𓂃


1人で隠れ住んでいた場所に
入り込んできた銃をもった少年は
ロープで船を区切り自分の陣地を作り
そっち側の物を持って行ってしまう

ペルシャ語とアラビア語を話す2人は
言葉が通じず会話になりません。

最初はいがみ合い
牽制し合ってた2人でしたが
イラクの少年にはある事情があり
イランの少年は彼と打ち解けて行きます

しかし次にそこにやって来たのは
大人のアメリカ兵で…









イラン少年が優しすぎる!

1人で居住空間を作って
魚を捕って貝殻でアクセサリー作って
それを売って生活してるだけでも凄いのに
他人の、しかも敵の、面倒まで見てあげる…
自分に銃を向けてきた相手なのに!!

服をプレゼントするシーンで
おばちゃんは彼にときめいたよ…💘








タイトル通り、
少年の船の上はボーダレスで
イランもイラクもアメリカも助け合う。

戦争をしてても個人個人には
色んな思いがあり
それぞれに家族がいて
みんな戦争に嫌気をさしている。

国と国だって手を合わせて協力し合う事が
出来るんじゃないのか…
といったメッセージが伝わってくる。










しかし、ラスト3分が……

見てる人にどうなったのかを委ね
どうしたら良かったのかを考えさせる…

ああああああああぁぁぁ 🤦🏻‍♀️




はああああ🤦🏻‍♀️ これは凄い!!

セリフも殆ど無いのに
ずっしりと心にトゲが刺さった…




絶対に見るべき作品です。