ポルりん

怖すぎる話 劇場版のポルりんのレビュー・感想・評価

怖すぎる話 劇場版(2014年製作の映画)
1.6
1.キヨコ


■ あらすじ

『女性の幽霊が出るという、地元スーパーにある証明写真ボックス。
そのうわさが気になる女子高生だが……』


■ 感想

深夜、主人公は悩んでいた。

明日、学校の帰りにバイトの面接を受けなくてはならなかったが、肝心の証明写真を撮るのを忘れていた。
自宅近くに証明写真機はあるのだが、顔面偏差値が低い友人の話に依ると、


友人「深夜にその証明写真機で撮影すると、そこで首つり自殺した'キヨコ'って幽霊が出るんだって!!」


という事らしい。
証明写真機の構造上、首つり自殺は相当難易度が高いと思うが・・・。
まあ、とにかく深夜に証明写真機で撮影すると、幽霊が出るらしい。


証明写真が必要・・・。
でも怖い・・・。
でも、証明写真がないとバイトを受けられない・・・。
でも、幽霊が・・・。




最終的に主人公はビビりながらも、証明写真機で撮影することを決意する。


ほう・・・
アホだな、こいつ。


そんなに幽霊が怖いのなら、早朝に撮影すればいいのに・・・。
何故に、わざわざ高いリスクを冒してまで、深夜に撮影しようとするんだ??
大体、女子高生が深夜に出歩くのって、違う意味でも危なくないか??
何となく治安悪そうな感じだし・・・。


まあ、当然のように'キヨコ'という幽霊が出現するのだが、全くと言っていいほど怖くない。
何かしらの憎しみを抱いて亡くなった幽霊の場合、

・怨念じみた漆黒のオーラ

・死を連想させるような死の匂い

といったものを放つものだが、そういったものが一切感じられない。
不衛生な生身の女性が写真機の隣で突っ立っているだけで、特に主人公に何かしら危害を加える訳でもない。

それに対して主人公が、


主人公「もう止めて!!」


と頭を抱えながら叫んでいるが、リアクションおかしくないか??
止めるもクソも、何もしてないぞ・・・。


また、主人公が証明写真機から脱出する時に、過剰なスローモーションで表現しているが、これも全然合っていない。

本来スローモーションは、生死に関わるような数秒の出来事を表現する際に使用する。
数秒という僅かな時間でも、生死に関わるような緊迫感に置かれた当人にとっては、10秒にも20秒にも感じてしまうものだ。
そういったものを映像で表現するためにスローモーションが使われる。

では、本作の場合はどうだろうか・・・。
確かに、主人公にとっては生死に関わるような出来事だったのだろう。
しかし、視聴者からしてみたら、ただ突っ立ってるだけの女性に対して必要以上にビビる、チキンにしか思えない。


何をそんなにビビってんだ??
たまたま幽霊だったから良かったけど、もし生身の人間だったら、主人公が証明写真機内で奇声を上げて走り回るキチガイになっていたぞ!!!




2.おちてくる


■ あらすじ

『携帯電話を会社に忘れたのに気付いた優子。
取りに戻ろうと振り返った瞬間、その背後に上空からえたいの知れないものが落下してくる。』


■ 感想


物語の冒頭


同僚「あれ?主人公さん・・・休日出勤なんて珍しくないですか??」

主人公「ちょっと、今の仕事が切羽詰まっててね・・・。」

同僚「そうですか・・・お疲れ様です。」


その3秒後


ナレーション「私は○○。今、仕事が切羽詰まっていて休日出勤をしている。」



いや、ナレーションいらねーだろ!!!
さっきの主人公と同僚の会話で完全に説明しきってるのに、何でナレーションでも説明すんだよ!!


もしかして、休日出勤というのが物語のキーになる事から、わざわざ2回も説明してるのか・・・。

と思って最後まで観たけど・・・。


微塵も重要じゃねーじゃねーか!!!

別に平日でも何の問題もねーじゃねーかよ!!!



あと、目の前に上空から死体が降ってくれば、気が動転して、その場から逃亡する気持ちも分からなくはない。
だけど、警察に通報くらいはしようぜ!!

自宅に帰って直ぐ母親と雑誌見ながら爆笑って・・・。
正気か!!!
よくあんな目に合ったのに、爆笑出来るな!!!
頭イカレすぎだろ!!


母親も母親で、娘から死体が降ってきた話を聞いても、


母親「そう大変だったわねーー、それより面白い本があるのよ!!」


などと、娘の目の前に死体が降って来るという異常事態よりも、面白い本を優先している。


親子そろって、人の死を軽く考えすぎだろ!!!
サイコパス一家かよ!!


大体、飛び降り自殺した死体も変だ。
飛び降り自殺した場合、主に地面に大量の血が流れるが、この死体は何故か死体の上の方が血が付いている。
まるで上から血糊をぶっ掛けたようだ・・・。
ついでに、飛び降り自殺なのに顔が綺麗すぎる。
何で顔面だけ何のダメージも負ってないんだ??



3.蛇口


■ あらすじ

『夏休み。
女子高生のみどりは友人と肝試しをするが、その裏には意外な目的が隠されていた。』


■ 感想


こういう若者が肝試しする話によくありがちなのだが、何で廃校なのに電気ついているんだろうね・・・。
とりあえず、本作で一番マシな作品。


4.添付ファイル


■あらすじ

『広告代理店で勤務する奈美恵のパソコンに、奇妙な写真ファイルが届く。
それを開くと、白い人影らしき物体が……』


■感想

物語の冒頭、主人公(女性)の勤めてる広告代理店の後輩(女性)が仕事が出来るエリートという説明がされる。
どんなもんかと見てみたら、一つたりともエリートの条件を満たしておらず、単にエロ上司から可愛がられてるだけの存在であった。


◎ 広告

恐らくラーメン店の広告だと思うが、エリート後輩の広告は単にラーメンを規則正しく貼り付けただけだ。

コピーライティングの基本中の基本である

・相手に得になる情報を盛り込む

・新情報を盛り込む

・好奇心を煽る

・手軽さをアピールする

・信憑性を盛り込む(数値 データ 根拠 論理)

などが一つも盛り込まれていない。
更に、ラーメン屋が最も伝えたいであろう『7周年記念』の文字が一つもない。
はっきり言って見る価値のないゴミ以下の広告だ。
それに対してクソ上司(男性)は、


クソ上司「いいね!!インパクトがある!!」


と、エリート後輩をベタ褒めだ。

それ対して、主人公は「好奇心を煽る」、「信憑性を盛り込む」が入っており、『7周年記念』という最もアピールしたい点を見る人が最も目に付くように工夫されている。
にも関わらず、クソ上司は、


クソ上司「うーーん、インパクトがないなぁーー・・・。」


と、酷評する。

何だこの糞上司は・・・。
どう考えても主人公の広告の方が、購買意欲が湧き、ラーメン屋にとって有益な効果をもたらすじゃないか!!!



◎ 仕事

エリート後輩がWordで仕事をしている光景が映し出されるのだが、それもなかなかに酷い。


既存の文章をエンターキーを押し行間を開ける。

バックスペースキーで元に戻す。

エンターキーを押し行間を開ける。

バックスペースキーで元に戻す。






以上、延々とこれを繰り返している。
真面目に仕事をしているように見せているが、完全にサボってんじゃねーか!!!




まあ、これでエリート後輩がカバートアグレッション(いい人のふりして攻撃してくる人)で、かつクソ上司がエリート後輩に性的興奮があるといった設定なら納得できる。
しかしエリート後輩は、カバートアグレッションとは真逆の真面目な性格をしており、特に上司を誘惑したりといった手を使わない。
そして、クソ上司もエリート後輩を嫌っており、


クソ上司「あいつ仕事は出来るんだけど、何処かインキ臭くて暗いよなーー」


などと、主人公と一緒に陰口を叩いている。(因みに服装や容姿を見る限り微塵もインキ臭いとは思えない。)


どういう事だ??


本当は仕事が出来ないのに、会社では仕事が出来るエリートだと評価される。
そして、エリート後輩を評価しているクソ上司からは、仕事が出来る事を妬まれている。


意味わからん!!!



それと、


残業している主人公がデザインについて疑問点があるので、エリート後輩にメールで質問する。(エリート後輩は終業)

エリート後輩が、文字壁職人のような糞見づらい文章を送って来る。

主人公が「早い!!分かりやすい!!」と感激する。(えぇーー・・・。)

ふとメールとよく見ると、メールに添付ファイルがある事を発見する。

メールだけで充分理解できるのに、何で添付ファイルがあるのだと不思議に感じる。

主人公は、エリート後輩が間違えて、プライベート写真などを添付したのだと思う。


いや、何でだよ!!!
あんな分かりにくい文章だったら、補足として何かしらの添付ファイルを入れてもおかしくないだろ!!!
てか、文章だけだと間違える可能性もあるんだから、例え分かりやすい文章だったとしても、添付ファイルを入れるべきだと思う。
まあ、社内だからギリギリ許容範囲かもしれないが、社外メールだったら必ず入れるべきだ!!




5.はどろば


■ あらすじ

『図書室で借りた古書に挟まっていた写真を手に取る涼子。
裏返してみるとそこには、ペンで「はどろば」と書かれている。
その聞いた事の無い奇妙な言葉に興味を惹かれたのだが……。』


■ 感想

物語冒頭で、主人公が町の図書館で本を借りているシーンがあるが、


受付に借りたい本を渡す

受付が頷く

貸出完了


となっている。
そんなんで貸してくれる訳ねーだろ!!


普通は、


司書が会員カードを確認する。

会員カードと本のバーコードで読み取る。

貸出期限を言う。

貸出完了。


だろうが!!!
一応、2週間に1回ほど図書館に通っているが、受付に借りたい本を渡して頷かれたことなんて一度もないぞ。

あと、本が好きで図書館に通ってんだったら、上限いっぱいまで借りないか??(私の場合は貸出期限:2週間 上限:5冊 なので5冊借りいるが・・・。)
何で1冊しか借りないんだ??
まあ、人それぞれだからいいけどさ・・・。


主人公「古い本はいい。古い本には時々、ページにしおりや絵葉書などが挟まっていることがあります。」


うん、あるね・・・。
確かにブックオフで本を買った時は時折あるよ。
本に文章を赤ペンで罫線を引いてたり、メモ書きされてたり・・・。
でも、それは中古の本の場合でしょ??

かなり図書館に行ってる方だと思うけど、借りた本で、そんな事は一回もないけどなぁ・・・。
貸出レシートが挟まってた事は、滅茶苦茶あるけどね・・・。


それと、とある村に住む好青年が、「はとろば」という言葉を言ったら、次の日にお亡くなりになったという。
その事件が4件連続したので、その村では「はとろば」という言葉を禁句としたらしい。

思うんだけど、「はとろば」という言葉に原因があるんじゃなくて、他に何かしらの要因があって、好青年たちが「はとろば」って言ったんじゃないかな??
普通に日常生活を過ごしていたら、日常会話で「はとろば」なんて言葉はまず発しないだろうし・・・。


あと、村人の登場の仕方が、一昔前のRPGである自動イベントそのまんまだよ・・・。


主人公が村に入る。

入口付近にいる村人Aが主人公に気付き、近づいてくる。

村人A「何しにこんな村に来たんだい??ここは何もない村だよ。」

主人公「この写真のダムを探しに来ました。」

主人公が村人Aに写真を見せる。

村人A「これは・・・○○ダムじゃないか!? 今すぐ帰れ!!!」



6.痩せ細る友人


■ あらすじ

『16歳のゆりなは、霊の存在を信じてなかったのだが、ある日突然彼女の友達が日に日に痩せって細っていく。
これは霊の仕業だったのか?』


■ 感想

まさか、何の捻りもなく幽霊の仕業だったとはな・・・。
逆に驚いたよ・・・。
ポルりん

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