自分が主催している「映画について語ろう会」にてシネマレコメンドというその人にあったおすすめ映画をプレゼントする
企画にて、おすすめする側なのですが、今回逆にこちらの映画をおすすめしてくれたので観てみました。
めっちゃ好きな映画でした。ありがとうございます!
ジョン・レノンからの手紙を43年越しに受け取ったという実在の新人音楽家の実話を”モチーフ”にした映画です。
大物人気歌手ダニー。彼は絵に描いたようなロックスターで、周りを垣間見ない豪快な生活を送っていました。
ツアーも往年の名曲ばかり。30年も新曲もかけず、ただお客さんが求める曲を歌い続けていました。
当然、一緒にいる家族も長続きしません。
そんなあるとき、数十年も前に雑誌のインタビューで語ったことの疑問のアンサーとしてたまたまそれを読んだジョン・レノンが彼に向けて手紙を書いていたということを知ります。いろいろなことがあって彼の元に手紙が届かなかったのですね。手紙に書いていた言葉をきっかけ、彼は人生を見直します。
そのスターを演じるのはアル・パチーノです。これが素晴らしい。最初から最後まで軽快なジョークをユーモアたっぷり会う人会う人に交わしていて気持ちがいいです。普通だと感情の機微がないのか!って突っ込みたくなるのですが、それはアルパチーノ、ダメ人間なのにどことなく愛されるキャラクターを演じています。
自堕落な生活を送っていたアーティストが、顧みなかった家族に許しを乞うためにそばにいていろいろやるという途中まではまぁありがちだなぁという展開なのですが、あるバーでのコンサートからの展開と、そしてラストがすんばらしいのです!!
ラストは本当に笑っちゃいますよ。感動ではないんです。まだこんなジョーク言っているのか!ってハラハラするようなことを平気であの場所でいうんですよ!私、これ違う展開になったらどうなっちゃうのかってドキドキしてしまいました。
ヒルトンの従業員や支配人メアリー、そして長年の親友マネージャーや家族。誰も嫌な奴がいない。
新しい曲、古くから愛される曲。どちらも、”歌う人”の自身の気持ちですね。曲は変わりません。目の前にいる人を喜ばせようとそこに”熱”がある限りそれを受け取る人の喜びとなるはずです。大事なことは振り帰らず、自分自身に”忠実”であること。
信じていれば、きっと前向きな結果が出ると”思いたくなる”、そんな映画でした。
”あなたはどう思いますか?”