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スノーデンのtoaのレビュー・感想・評価

スノーデン(2016年製作の映画)
3.2
本物の諜報の恐怖。ドキュメンタリーより経緯や周辺事情が詳しく描かれていて、無論脚色や敢えて事実から逸らした点もあるだろうけれど、彼が事を成すまでがよく分かった。両方観てよかった。
ガーディアン紙の取材班役の俳優さん達も実際の方々によく似ていたし、ジョセフ・ゴードン=レヴィットはスノーデンさんそっくり。映画だからご本人の表情よりも恐怖の色はおさえられていたかな。

改めて、アイゼンハウアー大統領が退任演説で語った軍産複合体への警鐘はやはり正しかったとつくづく思う。
いろいろ考えてしまった。

さいごに尊敬する作家スーザン・ソンタグさんの言葉を置いておきます。
・人の生き方はその人の心の傾注(Attenstion)がいかに形成され、または歪められてきたのかの軌跡です。
・検閲を警戒すること。しかし忘れないこと-社会においても個々人の生活においてももっとも強力で深層にひそむ検閲は、"自己"検閲です。
・良心の領界を守ってください……。
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