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スノーデンのUskeのレビュー・感想・評価

スノーデン(2016年製作の映画)
4.1
NSA(米国安全保障局)に勤めていた主人公スノーデンが、政府による個人情報収集の内実について暴露するという内容。

スノーデンという人についてはニュースなどで名前だけは知っていたが、何をして米国から追われる身となったのかなど、基本的な知識すらないままこの映画を観た。

なので、映画の要所要所に出てくる専門的な用語や情報があまり理解できなかったのは残念だったが、本作に関してはそこはあまり重要でないかもしれない。

おそらくズバ抜けた知能の持ち主であろうスノーデンが、自らの愛国心と良心との板挟み状態から苦しみ抜いた末にたどり着いた「心の声」をもとに当該暴露に至るまでの経緯が、あまりにも人間らしく、魅力的であると感じた。

また、当時のオバマ大統領のインタビュー映像や各国のニュース映像が使用されることにより、この映画のリアリティや緊張感は より高められているように思った。

なお、単なる疑心暗鬼に過ぎないが、この手の個人情報収集はなにもNSAだけに限ったことではないのではないか、ということが脳裏をよぎった。
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