ブタブタ

ジャスティス・リーグのブタブタのネタバレレビュー・内容・結末

ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

『マン・オブ・スティール』『BATMANvSUPERMAN』『ジャスティス・リーグ』で3本もかかって漸く『スーパーマン誕生編』が終わった感じ。

それはさておき、あるフォロー先様も言ってたんですがオープニングの歌がダサい。
曲も歌詞も。
ラジー賞に「最低オープニング賞」があればこれで決定じゃないでしょうか。
そのくらいのガッカリオープニング。

スーパーマンへのレクイエムと言う演出は分かるのですが、ならデビッド・ボウイの『スターマン』かプリンスの『レッツ・ゴー・クレイジー』を流して欲しかった。
個人的に嬉しかったのは「スーパーマン死す」の新聞記事にスーパーマンと並んでデヴィッド・ボウイとプリンスが載ってた事。
やはりあの二人はスーパーマンに匹敵する存在だったのだなと。

『ウォッチメン』のオープニング、アメリカの影の歴史とも言うべき様々な歴史的場面にヒーロー達が関わっていてオジオマンティスとデヴィッド・ボウイが一緒に居たり、アンディ・ウォーホルがナイトオウル二世のシルクスクリーンのポートレイトシリーズを発表してたりと『ジャスティス・リーグ』でもあんなオープニングが見たかったです。
「スーパーマンが死んだ世界」をオープニングで見せるなら例えばレディーガガ(本人)がスーパーマンの死を悼むとか、それまでスーパーマンの存在によって押さえつけられていた世界中での犯罪や紛争が一気に激化して、それに対して有名無名問わずに「ジャスティス・リーグ以外のヒーロー達」が戦ってる姿を描くとか、そこにデヴィッド・ボウイの「スターマン」でも流れたらそれだけで個人的には5億点(by宇多丸師匠)映画だったのですが。

こちとらマーベル・チャンピオンまつりの『ソーラグナロク』に続いてDCまんがまつり『ジャスティス・リーグ』を見に来てるってのにいきなりあんな辛気臭い歌聞かされたんじゃ俄然やる気がなくなります。

ザック・スナイダー・ディレクターズカット版『ジャスティス・リーグ』(190分)の存在を知ってしまった以上、本作は短縮・ダイジェスト・(仮)版であるという意識はもうどうにもならないです。
感想は「普通」。
面白かったけどそれは「普通に面白い」
普通の映画。
サプライズや驚きはない。

途中降板したザック・スナイダー監督に代わって後を継いだ『アベンジャーズ』のジョス・ウェドン監督による脚本の書き直し、再撮影とそれに伴う大幅な時間短縮と作風の変化。

音楽も『マッドマックス・怒りのデスロード』等のジャンキーXLからダニー・エルフマンに変更。

完成までにそういった色んなゴタゴタや経緯のあるこの映画、ザック・スナイダー・ディレクターズカット上映を求める署名も始まってて斯く言う自分も署名しました(笑)

ステッペンウルフのアマゾネスからのマザーボックス強奪に時間を割いた分、アトランティスからのマザーボックス強奪はやけにあっさりと言うかやっつけ感が凄くてここにも時間短縮の弊害か?

いつもの映画秘宝記事からなんですけどザック・スナイダー監督のインタビューでスナイダー監督は『ウォッチメン』から始まる三部作構想を持っててフランク・ミラーの『ダークナイト・リターン』そしてその続編『ダークナイト・ストライクスアゲイン』を映画化したかったとか。
歴史的アメコミの大傑作の二つ迄もスナイダー監督が映画化なんて凄い事ですが、アラン・ムーアによるウォッチメンとフランク・ミラーのダークナイト、この二つは作者も当然ながら世界観も違う全く別の世界のお話しですけど、それがスナイダー監督によって実写映画でDCアメコミ世界にウォッチメンのヒーロー達迄が存在する世界に統合される。
所謂ユニバース化?
バットマン=ブルース・ウェインはクリント・イーストウッドをキャスティングしたかったとか。

今回の『ジャスティス・リーグ』を見てて「本当のDCアメコミ・ヒーローで作ったウォッチメン」みたいな雰囲気が所々感じたのでさすが、やっぱりオリジナル版ではよりダークな世界観、直接的でなくあくまでもイメージとしてウォッチメンの世界との共通性みたいなモノが見れたのかも。
あのバットマンの四足歩行ロボットはウォッチメンに出て来たナイトオウル二世のフクロウ型反重力メカ・アーチーに何となく似てます。

グリーンランタンコア登場シーンもあまりハッキリとせず、わざわざ登場させた意味がないのではと思ってしまった。

マザーボックスでスーパーマンを生き返らせる技術を使ってブルース・ウェインはもしかしたら死んだロビンを生き返らせるのでは?と思ってたんですよね。
スーパーマンよりも実はそっちが目的で。
ロビンは噂されてたマット・デイモンで、もしマット・デイモンのロビンが登場したらこれ以上のサプライズはないと思ったんですが。

最後に出てきたデスストローク、次の『バットマン』との繋がりでしょうが、ここはジョーカーを出して欲しかった。
でももうジャレッド・レトはジョーカーから降板してるかのかも知れませんが。

そしてベン・アフレックはもうこれでバットマン及びDCEUから完全撤退何ですよね?
(-ω-;)ウーン…
ベン・アフレックさんのバットマンにそんなに思い入れないんですけどバットマンがコロコロ変わるのは嫌ですね。
そんな所もDCEUの迷走ぶりを表してると言いますか。

『BvS』でアーマード・バットマンや核爆発の影響でスーパーマンが萎んでからの太陽で復活など『ダークナイト・リターン』からのアイデアが随所に見られたんですが『ジャスティス・リーグ』ももしかしたら続編『ダークナイト・ストライクスアゲイン』を原案にした部分があるかと思ってて、悪役がパラデーモン及びステッペンウルフだけではなく前回のドゥームズデイみたいな隠し玉が絶対あると思ってたんです。
『ストライクスアゲイン』では死んだロビンが不死身のヴィランになって蘇ってバットマンの最大の敵になるのですが、あのマザーボックスで生き返ったロビンが最後は敵として現れる、なんて事を妄想してたんですけど。

兎にも角にも『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダー・ディレクターズカット版(190分)』が見たい!
以上です。

#プライムツリー赤池のTOHOシネマズ赤池オープン。
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