AB型の末っ子

ヴィンセントのAB型の末っ子のレビュー・感想・評価

ヴィンセント(1982年製作の映画)
4.5
ティム・バートンの処女作!!
ほんの6分程度の短編。
最初の作品のはずなのに、もう「ティム・バートン」が完成されている。

ホラーでまがまがしささえ感じさせる世界観。
しかし、そこで見せるキャラクターの表情はどこか滑稽で明るく、愛らしさも感じる。
白黒で陰鬱な世界に映す、可笑しな物語。

主人公ヴィンセント。どう考えても厨二病な彼だけど、彼の想像(妄想?)と現実の照らし合わせが可愛くて可笑しいw
7才でこの感じは母親も心配になるのはしょうがないのかも…。
「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」でも感じたけど、ティム・バートンはストップモーションアニメの中で全く人間の大人の顔を映さないなぁ、と。「トムとジェリー」でトムの飼い主の顔が絶対映らない感じ。

また、この6分間に込めたティム・バートンの
魔法みたいな演出の数々にもうっとり…。
影と光の使い方が本当に上手い。どうしたらこんな映像が撮れるものだろうか、もしくは思いつくのだろうか、と心底驚いてしまう…。

この短編がその後の「ナイトメア」や「シザーハンズ」、現在の「ウェンズデー」に到ったと思うと、今後ティム・バートンが魅せてくれる魔法にもワクワクが止まらない!

来たるティム・バートンの新作「ビートルジュース2」期待でいっぱいです!
ティム・バートンのもと、ウィノナ・ライダー、マイケル・キートン、キャサリン・オハラたちが再集結し、さらに、ジェナ・オルテガも参加!!

「ビートルジュース」も観ておかないと!