映画武士道

ドラゴン・オブ・ナチスの映画武士道のレビュー・感想・評価

ドラゴン・オブ・ナチス(2014年製作の映画)
2.8
結論としては残念な映画です。

設定はそこそこ面白い!
時は第二次大戦まっただ中。ナチスドイツの発掘隊はドラゴンの卵を発見に成功。
ドラゴンの卵を孵化させ繁殖ドラゴン部隊を作って制空権を確保。空を支配します。
ナチスドイツに勝利するために連合国側は各国から選りすぐりの凄腕パイロットを召集。ドラゴンを退治に乗り出す!

というストーリーです。
この設定は完全にB級。おふざけ映画だろ!これ!と思ってワクワクしながら見ていたのですが。
案外みんな真面目。演技している人も真面目にしっかりとした演技。
脚本も設定がちょっとイカれていること意外はかなり真面目な脚本です。
作中の展開はほぼ真面目な戦争もの映画と言って差し障りのない内容。
実際のナチスもオカルト好きで発掘隊を支援して聖遺物やアーリア人の遺跡を探索させていたらしいです。
世界の王になれるという伝説のある聖遺物「ロンギヌスの槍」も所有していたとか。


途中までは、これなかなかいいんじゃね?と思ってみていましたが問題はラスボス。
人間が操ることができるドラゴンは雌のみでたまに雄が産まれてくるらしいのですがその雄は人間が操ることはできない上に雌とは比較にならないくらい巨大で過去にローマ帝国を滅ぼした。(実際のローマ帝国は東西分裂や軍の弱体化や組織の腐敗。蛮族の襲来など複合要因で崩壊しています)世界を滅ぼしてしまう伝説があるくらい強大な存在という設定。なのですが・・・めちゃくちゃ弱いです。
おいおい・・・今までの展開なんだったんだよ・・・制作予算でも尽きたのか・・・?と思わせる後半の失速ぶりが酷すぎました。
途中まではすごく丁寧に作っていたのに。
ちゃんと最後まで丁寧に作られていれば☆3後半あげてもいい冒険的作品だったと思います。
他の方に言いたいのは、まあ見る必要性はない作品ですね。
ただ・・・いい作品になりそうな可能性があっただけに惜しい!
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