映画武士道

Z Bull ゼット・ブルの映画武士道のレビュー・感想・評価

Z Bull ゼット・ブル(2018年製作の映画)
3.5
結論としてはゾンビものではなかなかいい方な気がします。面白いと言えるかもしれません。
私がゾンビものがあんま好きじゃないのでこの点数ですけどね。
ゾンビものが好きな人にお勧め!はできないけど暇だったら見てもいいんじゃない?的な感じですね。

設定のアイデアは正直なかなかいいと思いました。
邦題がかなりいいですね。ゼットブル。明らかにレッドブル意識してるー!
ストーリー的にも兵器会社が軍事用エナジードリンクを開発。試飲テストを社内で行ったところ社員全員がゾンビ化して社内で暴れまわるというストーリー。
なのでこの邦題はかなりgoodです!

ストーリー的にはまあそれだけなんですよね・・・
ほんと何も考えずに見れる作品と言うか、それでいていつものゾンビものとちょっと違ったアイデアが入ってるという感じが好感もてました。

軍事用エナジードリンク。効きそうですよね!上の方でゾンビ化。と書きましたが正確にはバーサーカー化という感じです。知能は高いままでそれでいて運動能力の向上が見られます。疲れ知らずっぽいですし概ね成功した商品なんですが、重大な欠陥があってゾンビ化にはお約束の凶暴化が見られます。あと不安とか恐怖を感じる精神が欠落する感じです。
なので知能は高いままな上に運動能力が向上しているにも関わらず、バーサーカー化していない主人公たちにやられまくりです。
やはり恐怖とかを感じる能力は大事ですね。そういうのがないと無防備で敵につっこんじゃう感じになる。
戦場で最後まで生き残る兵士は臆病な奴。というのはこの映画を見る限りでは本当みたいです。
能力自体は上がってもこれじゃあ使い物になりませんね!


主人公は兵器会社の経理部の遅刻常習犯で仕事をしないで勤務時間中にゲーム作ってる。問題社員。クビ寸前の状態です。
ある日会社は別会社と合併することが決まる。
合併に合わせて会社では大リストラが行われることが決定。なんと全社員の50%が解雇予定という発表。
そこからの生き残りサバイバル!というストーリーだったんですが・・・
試飲テストで提供された軍用エナジードリンクが欠陥品!社員のほとんどが飲んでしまったことでゾンビ化(バーサーカー化っぽい感じだけどここからはゾンビ化という表現で統一します)。
社内でリアルに殺し合いが始まる。
会社に残れるか?ではなくリアルに会社から脱出して生き残れるか?というサバイバルストーリーに変わる。
仲間はゾンビ化を免れた主人公の幼馴染で会社でも同僚の女の子(女の子は半分だけエナジードリンクを飲んだので半ゾンビ化)。そして同じ経理部の同僚のインド人。前日にリストラされた同じ職場のおじさん。

緊急事態ということで閉鎖され脱出不可能になった会社を脱出するためには会社の上層部に会って解除キーをゲットしなくてはならない!
そのためには凶暴化した社員たちが蠢くいろいろな職場を抜けて会社の上層階に行かなくてはいけない!という冒険ストーリー。
(エレベーターは落っこちて使用不能なので階段で行く)

いろんな部署のゾンビたちを倒しながら上の階に登っていくのはなかなか面白かったです。
部署によってゾンビに特色があるのがあるのが面白い。(凶暴化はしてるけど知能は全く衰えてない設定なので)
経理部のゾンビは基本弱いみたいです。最初のステージです。
宣伝部のゾンビ連中は経理部と戦争中だったり。ゾンビになってもノリがめっちゃいい。明るい陽気な連中です。でも人の生首でキャッチボールしています。
人事部は女だけの部署。女子社会(ゾンビ)の闇の深さを思い知ることになります。
そして一番凶暴なのは営業部。
めちゃくちゃ怖いです~!凶暴です~!体育会系です~!

そしてたどり着いた上層階。社長と対面することになります。

敵のボスに当たるのは会社の社長?と思いきや社長は別にこのゾンビ化は狙ってやったものじゃないみたいでゾンビ化もしていません。
社長室はテロ対策で扉が厚いチタン板だったりで頑丈にできているので一緒に立てこもってやり過ごそう!と言ってくれる。
社長は仲間になった!
でもその考え方は甘かった!

今作のボスは主人公が所属している経理部の部長です。直接の上司です。
経理部ゾンビは基本すごくひ弱なんですが、なんと宣伝部のゾンビのボスや人事部のゾンビのボス。営業部のゾンビのボスを倒して社内のゾンビ界の頂点に立った凄い奴。めっちゃ有能です。

社内のゾンビ界の頂点に立った経理部部長ゾンビは社長室に到達。
社長を倒して会社の頂点に立ってしまうのです・・・

経理部部長ゾンビはさらなる野心を見せて、今度は世界征服を目論む。

主人公は果たして経理部部長を倒して生き残れるのか?
というストーリー。

設定的にいろんな部署の特徴あるゾンビがいるのはかなり面白かったです。
ゾンビ同士で戦争して派閥争いとかしてたりしてるのも面白い。(知能はちゃんと残ってる設定ならではですね)

そして何より面白かったのが、経理部部長との最終決戦で部長が持ち出してきた新兵器。
それはなんとドラゴンボールのレッドリボン軍で使われていたバトルジャケット!(ほぼ)
ドランゴンボールのレッドリボン軍編のラスボス。ブラック参謀が悟空と戦う時、乗っていた奴ですね。
ドラゴンボール好きなのでめちゃくちゃワクワクしちゃいました。
悟空も苦戦したバトルジャケットを今作の主人公たちはどう倒すのか?
ぜひともご覧ください!

いや~アメリカ社会は競争社会。生き残るのは大変そう・・・
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