このレビューはネタバレを含みます
山奥の美しい自然と、美女２人。まあこれだけでもそれなりに見る価値あります。アリシア・ヴィキャンデルは非常に美しく、ソノヤ・ミズノも妖しい魅力があった。
オスカー・アイザックの変人社長っぷりは良い味出してます。ドーナル・グリーソンも脆さと強さを同時に感じさせる良い演技でした。しかしこれスター・ウォーズじゃないよね……？
脚本上は色々と穴はあったりする。
そもそもチューリング・テストと言ってたのに全然チューリング・テストではないこととか（むしろ機械の側がこちらの人間性を測っている逆チューリング・テストなのかなぁ、とか思ってた）。
あと施設のセキュリティがザル過ぎるとか。スマホにも指紋認証が付いている時代にカードキーだけって、どうなのそれ。
それから男二人がビールを飲みながら造り上げた美しい女性型ロボットを「彼女は完璧だ」とか話している絵面は、率直に言ってちょっと気持ち悪い。
人間はロボットに恋することができるのか、逆にロボットは恋を知ることができるのか。あまりに精巧なロボットを人間とどうやって見分ければいいのか、判別がつかないほどに進化した知性体にはロボットであれなんらかの人権が発生するのか、などなど……「いつか必ず訪れる人工知能時代」に向けての色々な思考訓練として観てみるのは大変よろしいかと思います。
